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《中原side》
「あ、Aちゃん！
お疲れ様、頑張ったねえ」
其奴はチビを見つけると真っ先に
走って行き、頭を撫でる。
チビは気持ち良さそうにされるがまま。
そもそも、何がお疲れ様だ。
太宰が昨日女を心中へと軟派していたせいで
こっちに皺寄せとして
此の任務が来たと云うのに。
「ちっ、お疲れ様じゃねえよ」
「あ、いたの中也。気が付かなかったよ。
ミクロ並みの小ささだね」
「あ゛あ!!?」
大体小さいというならチビの方が
圧倒的で、露骨に身長の低さを突く
その嫌味に腹を立てる。
処で何故此処に居るのかと訊くと、
太宰本人曰く、近くで任務があり、
早く終えた為様子を見に来たのだとか。
俺にはチビに会いたい
欲望にしか聞こえなかった。
･･･本当、如何したら此処まで
人の癇に障ることばかりできるのか。
人をいらつかせる異能力でも
持っているんじゃないか
という位此奴はひたすらうざい。
「ほらそんなぷりぷりしない。
Aちゃん、こんな身長に加えて
気まで短い上司よりも、私の所においでよ」
「ぷりぷりしてる原因は手前だろ!!!」
何時もの様にぎゃんぎゃんと
太宰との口喧嘩が始まる。
幾ら怒ってもひらりと躱し、
懲りずからかう此奴にちっ、と
一つ舌打ちをして顔を逸らすと、
隣にチビが居ないことに気が付いた。
しかし、何処行ったと焦ったのも束の間、
入り口の方へ
『芥川さん･･･！』
と言い乍ら、たたた、と遅れて
太宰に付いて来た芥川の方へと
駆けて行くチビが見えた。
芥川は突っ込んできたチビを
只包むように受け止める。
『おつかれさまです！
あ、芥川さん。これ、にあいますか？』
「･･･ああ、よく似合う。
お揃い、と云う奴か。」
『はい！』
普段の仏頂面よりも
少し顔を綻ばせてチビと話す芥川。
実は芥川、存外チビを可愛がっていたりする。
太宰にも可愛がられているチビは、
太宰に認めて貰いたいばかりの芥川には
嫉妬云々で好かれないと思っていたのだが、
意外なことに良くチビと遊んだりしている。
お陰でチビも芥川に凄く懐いた。
「･･･中也、娘が嫁に出て行った
父親みたいな顔してる。寂しいんだろ」
「煩え、寂しかねえよ」
「じゃあAちゃん頂戴よ」
「断る」
何奴も此奴も、拾ったのは俺だと云うのに。
まあチビが楽しそうだから良しとする。
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百鬼 レヴェル(プロフ) - この作品とても好きです！陰ながら応援させて頂いております‥‥！ (2016年12月11日 17時) (
レス) id: a171e3b181 (このIDを非表示/違反報告)
あかさたな - 更新頑張ってください！（＾ω＾） (2016年11月27日 16時) (レス) id: c03256ea79 (このIDを非表示/違反報告)
廉 - 私も某バレーアニメに某刀剣擬人化アニメ見てます!! (2016年10月30日 0時) (レス) id: d91f3f562f (このIDを非表示/違反報告)
ももニャン(プロフ) - 更新まってます！ (2016年10月9日 0時) (レス) id: d319533860 (このIDを非表示/違反報告)
瑠樺@深夜営業(プロフ) - 更新全裸待機してます！さすがに全裸は見苦しいですが！頑張ってください！応援してます！ (2016年9月23日 17時) (レス) id: 2e445ac1d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：塩梅なり | 作成日時：2016年5月10日 0時
