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《今剣side》
あるじさまはひっ、と小さく
悲鳴を漏らすと、更に縮こまる。
ぼくはあるじさまをぎゅっ、てして頭を撫でた。
少しでも怖くなくなればいいな、って。
蛍丸も反対側から同じようにぎゅっとする。
ぼくたちの体は小さいけれど、
それでもあるじさまよりは大きい訳で。
当然間にすっぽりと収まった。
「大丈夫だよ、僕たちがいるからね。」
ほたるまるはあるじさまを
落ち着かせるように言いながら、
背中をさすっている。
すると少しだけ安心したのか、
「・・・・もう大丈夫だよ・・・・・ありがとう」
と先程よりははっきりした声で告げた。
だけどもまだ怯えを含んだ声色。
優しいあるじさまのことだから、
気を遣ってやせ我慢してるんだろうな。
それが出来るくらいには落ち着いたって
ことなんだろうけど・・・
それでも怖いものは怖いだろうし。
蛍丸も察した様子で、
主をぎゅっとしたまま動かなかった。
「あるじさま、むりしなくていいんですよ。
こわいんでしょ?ぼくたちがやむまでずっと
ぎゅってしてあげます!」
ぼくがそういうと、あるじさまは
少し目を見開いた後に
「じゃあ・・・・おねがいします・・・・」
と言った。
ぼくたちは微笑むと、淀んだ空が
通り過ぎるまでずっと傍にいた。
途中であるじさまは安心して
寝てしまったけど、その位ぼくたちを
頼ってくれたということなんだろう。
こんな可愛いあるじさまが見れるなら、
雷も捨てたものじゃないなと思った。
・・・・もちろん、あるじさまには
口が裂けても言えないけど。
*
【ちっちゃいお兄ちゃんたち】
「ううっぬしさま・・・・おいたわしや・・・・・・
この小狐めがもっと早く駆けつけていたら・・・・」
「・・・まあ、俺たちのようないかついのが
あの中にいた所で浮くだろうな。なあ、鶴」
「だな。俺らが入ったら雰囲気ぶち壊しだぜ、
”何だあのでけーの”ってなるのがオチだろうな」
(一足遅れた障子の影から覗くごつい太刀共)
―――――――――
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ありがとうございます。
ちなみにでかいので
当然今剣と蛍丸にバレてる彼ら。
傍からみたら不審者同然です。
そろそろ話数が限界に近いです。
もう少ししたら終わらせるか
続編に行くか・・・・
でも続編に行った所で需要ないしな・・・
終わらせるかな。うーむ・・・うーん・・・・
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塩梅なり(プロフ) - 魅魎さん» あああ気付きませんでした、ありがとうございます!訂正致しました´∀`* (2015年9月7日 9時) (レス) id: 47922b849e (このIDを非表示/違反報告)
魅魎(プロフ) - 設定のところで、小狐丸が、子狐丸になっておりましたので、ご訂正お願いします。 (2015年9月6日 20時) (レス) id: c8c040bcf9 (このIDを非表示/違反報告)
なつん(プロフ) - そう言っていただけて嬉しいです(*´˘`*)続編でも無理なさらずに頑張ってください!ちゃんと見てますので (2015年8月16日 4時) (レス) id: 09b3bd71e8 (このIDを非表示/違反報告)
塩梅なり(プロフ) - なつんさん» ありがとうございます!!続編ができたのははなつん様のお言葉のおかげでもありますので・・・感謝してもしきれません○´∀`○体も気遣って頂いて・・・頑張らせていただきます! (2015年8月16日 0時) (レス) id: 47922b849e (このIDを非表示/違反報告)
塩梅なり(プロフ) - 狂香さん» 毎日ですか!?そんなに読んで頂けるとは・・・・涙でてきますね・・・・´ω`*ありがとうございます、婚姻届出しましょう (2015年8月16日 0時) (レス) id: 47922b849e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:塩梅なり | 作成日時:2015年8月1日 15時