うちのロリさにわ。【刀剣乱舞】

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《今剣side》

*


角を曲がり部屋をいくつか通過したとき、
前方、少し先にうずくまる影を見つけた。


あるじさまだ。
隣にもうひとつ影が見える。蛍丸だった。

ぼくは急いであるじさまの元へと向かう。


「あるじさま！だいじょうぶですか！？」
「あ、今剣。主雷怖いみたいなんだよね。
　････ほら主、今剣もきたよ。
　とりあえずここは直ぐ外だから、
　危ないし主の部屋行こう？」


あるじさまはこくりと頷くと、
ゆっくり立ち上がった。

蛍丸の話によると、あるじさまは
雷が怖くて足がすくんでしまい、
身動きがとれなかった所をぼくが来る
ほんの少し前に見つけたらしい。



「ごめんなさい、あるじさま。
ぼくがいじでもついていってたら･････」


そう、ぼくが着いていってたら
あるじさまは怖い思いをせずに
済んだかもしれないのに。


「･･････いまのつるぎはわるくない。
　わたしがおいてったからわるい･････
　･･･きてくれて、ありがとう
　････ほたるまるも･･･ありがとう･･･」


ぼくが怖い思いをさせちゃったのに、
それでもお礼を言うあるじさま。

いつもより震えているその声音に、
余計に申し訳なくなった。


「気にしないで主。
ほら、着いたよ！もう大丈夫」


話している内に部屋に着いたようだ。

障子を閉めて、できるだけ明かりなど
電気を通す危険なものから遠い所に
あるじさまを座らせる。



と、再び明るすぎる光に遅れて






―――ｺﾞﾛｺﾞﾛ･･･


響く音。雷が鳴った。

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