『おじいちゃんのララバイで眠る。』*三日月・鶴丸 ページ2
《鶴丸side》
非番の日の昼ごろのこと。
三日月と他愛の無い昔話をしながら縁側を歩く。
と、日に当たりながら
小さく丸まっている人影を見つけた。
背丈的に主だろう。
近寄ってひとつ驚かそうと思ったが、
彼女は寝息を立てていた。
起こすのは少し心苦しいが、
ここで寝たままだと風邪をひいてしまう。
三日月も同様に思ったようで、
小さく主の肩を揺らしながら起こそうとする。
すると
「んー・・・・・・う・・・、?」
とうめき声をあげながら起きた。
が、寝ぼけているようだった。
「主ー、此処で寝てたら風邪引くぞ?」
「ん・・・・・・うごくの、やだ。」
といって再び寝ようとする彼女。
動くのが嫌だったらどうしようもない。
どうする?といった視線を三日月に送る。と、
「ふむ、致し方ない。
取り敢えず抱いて俺の部屋へ連れて行くか。」
「りょーかい」
三日月の部屋に連れて行くことになった。
*
*
「っしょっ、と・・・・」
主を三日月の褥(しとね)の上に乗せる。
彼女は縁側に居た時のように、
気持ちよさそうに寝息を立てていた。
「・・・にしても、本当主ってべっぴんだよなー・・・・。」
「そうだなあ。とても有望だろう。」
長いまつげと大きな瞳、
形の良い桜色の唇、
程よい白さの柔肌に華奢な小さい体。
整った見た目もそうだが、なにより性格のよさだ。
欲にまみれたそれではなく、高潔で人一倍暖かい主。
そんな主だからこそ、
幼く非力なのに関わらず皆ついていくのだろう。
ふと主が
「う゛ー・・・っ・・・おかあさ、・・・・」
と唸った。
「・・・悪い夢でも見ているのだろうか。」
三日月が少し重めに呟く。
様子からして当たりだろう。
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塩梅なり(プロフ) - 魅魎さん» あああ気付きませんでした、ありがとうございます!訂正致しました´∀`* (2015年9月7日 9時) (レス) id: 47922b849e (このIDを非表示/違反報告)
魅魎(プロフ) - 設定のところで、小狐丸が、子狐丸になっておりましたので、ご訂正お願いします。 (2015年9月6日 20時) (レス) id: c8c040bcf9 (このIDを非表示/違反報告)
なつん(プロフ) - そう言っていただけて嬉しいです(*´˘`*)続編でも無理なさらずに頑張ってください!ちゃんと見てますので (2015年8月16日 4時) (レス) id: 09b3bd71e8 (このIDを非表示/違反報告)
塩梅なり(プロフ) - なつんさん» ありがとうございます!!続編ができたのははなつん様のお言葉のおかげでもありますので・・・感謝してもしきれません○´∀`○体も気遣って頂いて・・・頑張らせていただきます! (2015年8月16日 0時) (レス) id: 47922b849e (このIDを非表示/違反報告)
塩梅なり(プロフ) - 狂香さん» 毎日ですか!?そんなに読んで頂けるとは・・・・涙でてきますね・・・・´ω`*ありがとうございます、婚姻届出しましょう (2015年8月16日 0時) (レス) id: 47922b849e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:塩梅なり | 作成日時:2015年8月1日 15時