第十三話 ページ16
暫く歩いていくと、村が見えてきた。
どろろ「へぇ、なんだか金持ちそうな村だな。ほんとに化け物なんか出んのかなァ？」
どろろが村を右から左へと見回しながら言う。
男「はて、化け物と仰いましたかな？」
どろろの言葉につられたように、一人の男が出てきた。
どろろ「ああ、知ってるぜ、困ってるって。いい話を持ってきたんだ。なんとこのお兄さん、化け物退治においちゃ天下一品。一つ頼ってみなよ！」
慣れた口調でどろろが説明する。
男「本当にそんなことが？」
どろろ「本当だって。こないだだって、でっけぇ化け物退治したのをこの目で見たばかりだ」
どろろの証言に、男の後ろにいた村人が寄ってくる。
どろろ「頼むならタダだぜ？どうよ？」
男「それはそれは、願ってもないことを。退治して頂けるのなら、村でできる限りのお礼を…」
お礼、という言葉に、どろろの目が輝く。
(…分かりやすいやつだ)
口に出しはしなかったものの、Aは内心そう思っていた。
どろろ「いやぁ、話が早いね、村長さん」
どろろが村長らしき男の肩をぽんぽんと叩く。
男「ああ、いえ、私は村長ではありません。この村の長は万代というお方なのですが…生憎、足を悪くしておりまして」
「ふぅん…」
男「とにかく、私らの家をお使い下さい。大したものはございませんが、お食事など…」
どろろ「おおー！いやぁ、ほんと話が早いね！」
今度は食事という言葉に感嘆の声を上げたどろろ。
村の男に案内されるがままについて行った。
Aも無言で百鬼丸の手を取り、どろろ達の後に続く。
「…」
どろろ「どうしたんだ、姉ちゃん？浮かない顔して」
「いや、別に…」
(特に畑も見当たらないが…一体何で儲けているんだ…？)
そんな疑問を言ったところで、どろろは褒美が貰えるなら気にしないだろう。
そう思って、自分の中にしまい込んだ。
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輪廻 - めっちゃ面白いです！(^ ^) 続きを楽しみにしてます！ これからも頑張ってください！ (2019年7月11日 12時) (
レス) id: bf927136c6 (このIDを非表示/違反報告)
響 - 何が総合２位wwオリフラ立てたからじゃん (2019年6月27日 20時) (レス) id: 50d994e323 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - オリジナルフラグをお外し下さい。外されないなら違反報告します (2019年6月27日 18時) (レス) id: c56aad1eeb (このIDを非表示/違反報告)
姫鬼(プロフ) - siriusuさん» ありがとうございます、励みになります！！ (2019年4月15日 19時) (レス) id: 72603904b9 (このIDを非表示/違反報告)
siriusu(プロフ) - とても面白いです！続き凄く気になります！更新頑張って下さい！q(^-^q) (2019年4月3日 16時) (レス) id: ee4308919b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：姫鬼 | 作成日時：2019年2月17日 11時
