第十話 ページ11
それからは、子供の独り喋りが止まらなかった。
どろろ「なあ、いつもあんな風に妖退治してんのか?」
「…」
どろろ「ちぇ、無視か。…そうだ、名前まだ言ってなかったな。オイラはどろろだ、ど、ろ、ろ。姉ちゃんは?」
「…」
Aの対応に、どろろがムッとする。
どろろ「なんだ、名前も教えてくんねぇのか。まったk((「A」へ?」
「私はA。こっちは百鬼丸」
どろろが目を丸くして、Aを見た。
それから、ははは、と笑った。
「…お前、一人か」
どろろ「ん?ああ、そうさ。本当はおっかちゃんと旅してたんだけど…」
「母上殿のところに帰らなくていいのか」
Aが聞くと、どろろは軽く下唇を噛んだ。
どろろ「途中で、死んじまった」
「…!」
思わず悪く足が止まる。
どろろ「…姉ちゃん?」
「…私も同じ。両親はとうの昔に殺された」
どろろ「そう、なのか…」
「でも…私は、母様には嫌われていたな」
どろろ「え?どういうことだよ」
「…あの日、母様は…」
ガサガサッ
「百鬼丸?」
百鬼丸が、道端の草むらの中へと入っていく。
草を掻き分けた中には、たくさんの木苺が生っていた。
それを次々と口へ運んでいく。
(ああ、腹が減っていたのか)
木苺には満足したのか、食べ終わると更に草むらを掻き分け、今度は向かい側にある川へ入った。
片腕の義手を抜き、剣を川に突き刺す。
すると、一発で魚を捕まえた。
どろろ「すげぇ、あんなに捕れるのか」
「魂が見えているんだ。私でもできる」
どろろ「ふぅん?」
どろろがわかった様なわからない様な顔をする。
「百鬼丸」
Aが百鬼丸の肩に手を置いた。
「生では食べれないから、焼こうか」
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輪廻 - めっちゃ面白いです!(^ ^) 続きを楽しみにしてます! これからも頑張ってください! (2019年7月11日 12時) (レス) id: bf927136c6 (このIDを非表示/違反報告)
響 - 何が総合2位wwオリフラ立てたからじゃん (2019年6月27日 20時) (レス) id: 50d994e323 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - オリジナルフラグをお外し下さい。外されないなら違反報告します (2019年6月27日 18時) (レス) id: c56aad1eeb (このIDを非表示/違反報告)
姫鬼(プロフ) - siriusuさん» ありがとうございます、励みになります!! (2019年4月15日 19時) (レス) id: 72603904b9 (このIDを非表示/違反報告)
siriusu(プロフ) - とても面白いです!続き凄く気になります!更新頑張って下さい!q(^-^q) (2019年4月3日 16時) (レス) id: ee4308919b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:姫鬼 | 作成日時:2019年2月17日 11時