侍系女子 25 ページ26
prince urata side
う「本当にごめん!!!!」
し「…謝ってすむ問題じゃないんやけど」
さ「そーやそーや!」
さっきからずっとこれの繰り返し。
志麻くんがガチギレしてて超怖い…坂田も珍しく怒ってるし…
助けてセンラ…
せ「僕に助け求めても無駄やで。センラだって怒ってるんですからね」
う「くっ…すまん…」
今回の件に関しては俺が悪い。
みんなにはすごく迷惑をかけた。
さ「迷惑とか…かけてええんやで。だって俺ら仲間やん…迷惑とか思わんし…」
ま「そうですよ!僕は少し頼りないかも知れませんけど、話くらいは聞きますから!」
あ「僕もなんかあったら力になるよ!」
そ「同じプリンスなんだから、助け合おう」
う「…お前らっ」
…ほんっとにいい奴らばっかだな。
俺は幸せ者だよ。
う「あれ、そういえば華澄は?」
そ「あぁ、外の空気吸うってどっか行った」
さ「なに!?華澄にも言いたいこと沢山あったのに!」
ま「あの…今はそっとしといてあげた方がいいよ」
落ち込んでる…か。
う「俺行ってくるわ」
ま「え」
あ「まぁまぁ、大丈夫だよまふくん」
俺は華澄の元へ向かった。
華澄は道場で1人、素振りをしていた。
う「…精が出るな」
『…あ…怪我大丈夫ですか?』
う「そらるさんのおかげでね」
『そうですか…』
華澄は俯いて俺の方を見てくれない。
う「華澄」
俺は華澄に近づいて華澄の手を握った。
う「ありがとう」
『…え』
う「お前が守ってくれたから俺はこうしてここにいられる」
『私は何もしてないですよ。守ったのは悠です。それに、怪我だってしてるし…』
華澄はなんだか泣きそうな顔をしていて、あぁ、この子も1人の女の子なんだ、と思った。
強いとか弱いとかそういうのじゃなくて
普通の、1人の、可愛い女の子なんだって。
う「俺は華澄に救われたよ。《大丈夫ですよ。私がちゃんと守ります》って言ってくれたよな。あれ、すごく安心できたんだよ」
俺は照れくさい気持ちを抑えて、華澄の目を見る。
綺麗な芯のある目。
俺は華澄の手を強く握った。
う「だから、ありがとう」
俺がそう言うと華澄は笑ってくれた。
でもどこか寂しい、儚い笑顔。
でもその笑顔はこの世のものとは思えないほど美しくて
俺はしばらくの間、華澄に見惚れていた。
284人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「歌い手」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
モモ缶。(プロフ) - 続き待ってますね!!! (2019年1月12日 11時) (レス) id: 8cb1d9c8ba (このIDを非表示/違反報告)
akane(プロフ) - たまねぎさん» なんかややこしいですよねw好意!?かと思いきや、、。こんな話を書いている私も相当頭いっちゃってますねwww (2018年2月26日 16時) (レス) id: 9dd7390004 (このIDを非表示/違反報告)
たまねぎ - さかたん!?うらた回と見せかけ坂田回・・・と見せかけ浦田!!いや、私は頭おかしいわww (2018年2月26日 16時) (レス) id: 7ace257b23 (このIDを非表示/違反報告)
akane(プロフ) - シキさん» そう言って頂けて嬉しいです!ありがとうございます!頑張ります! (2018年2月26日 7時) (レス) id: 9dd7390004 (このIDを非表示/違反報告)
akane(プロフ) - 心無しさん» ありがとうございます!頑張ります!! (2018年2月26日 7時) (レス) id: 9dd7390004 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:akane | 作成日時:2018年2月4日 12時