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Kei side
今日はいよいよ約束の日。
相葉くんに連れられて、意外にも初めて2人きりでのご飯。
最初は大丈夫でも、時間が経つにつれ俺の緊張は高まるばかり。
でも、この話をしに今日は来たんだし、いつまでもうだうだしてられない。
「…あの！
この前の返事、いい、ですか…？」
A「うん。
まぁ…、今日はそれ聞きたくって誘ったしね？(笑)」
相葉くんの返しに苦笑いを返しつつ、覚悟を決めて話し始めた。
ーーーーーー
「ぶっちゃけ、俺、最初はどうしても信じられなかったんです。…相葉くんの告白。
相葉くんは俺からしたらスーパーアイドルで、雲の上みたいな感じで…
なのに、そんな人から告られるなんて夢みたいだなぁって他人事みたいに考えてたんです。
でも、バーに来てくれる相葉くんは俺が知ってるのと変わらず接してくれる優しい人だし、相談した幼馴染にも『素直になれ！』って怒られちゃって。」
A「それで…伊野尾くんの答えは出た？」
「はい。
えっと、こんな俺でよければ…
よろしく、お願いします！」
A「〜〜っよっしゃー！！！
いやー、ちょっと入りが不穏だったからどうなるかと思った…！(笑)
あんなカッコつけといてなんだけど、普通に自信無かったしさ？」
思い切って自分の気持ちを伝えれば、100点満点の笑顔を向けてくれる彼。
って、え？相葉くん、自信なかったの！？
A「ほら、いくら好きって言われても、アイドルの俺と俺自身はどうしても違うところあるし…
でも、俺本気だから！
改めて、よろしくお願いします！…慧くん！」
「は、はい…！
って、えっ、名前…」
A「あー、びっくりした？
OKしてくれたら呼ぶって決めてたんだ。
俺、こう見えてもめちゃくちゃ緊張してるし、今それ見られてるかと思うとちょい恥ずい(笑)」
そういって目を少しそらす相葉くんは少し顔が赤くて、俺も今まで見たことのない表情だった。
あぁ…、どうしよう。
俺、とうとう相葉くんの恋人になっちゃった…。
*
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作者名：しおり | 作成日時：2019年2月3日 22時
