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Kei side
相葉くんとのやりとりも日常になって、季節は夏に入ろうとしていた頃。
最近忙しかったのもひと段落した相葉くんが、久しぶりにうちのバーにやってきた。
A「伊野尾くん。今日、このあと空いてたり…する？」
「へっ？あぁ、12時過ぎちゃいますけど…空いてます。」
A「良かった。ちょっとさ、話したいことがあって。」
「あっ、はい…わかりました。」
…OKしたのはいいけど、話ってなんだろう？
いつもここに来るときは笑顔120%って感じなのに、今日はいつにもなく真剣な顔だし。
それに、俺にわざわざ話すような内容も心当たりないし。
そう疑問に思ったのは、�睫擇気鵑肇泪好拭爾眛韻犬世辰燭蕕靴�、その日は1時間早く上がらせてもらって、バー近くの公園に行った。
「っお待たせしました！」
A「大丈夫〜。俺もさっきまでバーにいたし、そんな待ってないよ。」
「ってか、まだ閉店じゃないから店でもよかったのに。」
A「ん〜、ここが良かったの！」
「ならいいんですけど…。
えっと、それで、話って…」
A「あぁ、うん。」
うぅ…、何言われるんだろう。
A「俺さ、実はね。
伊野尾くんのことが、なんつーか…さ、恋愛対象として、好きに、なってて…。
バーテンとお客さんっていう立場を、変えてみたいって最近思ってて。
で、久しぶりに来れたし、今日、話したかったんだ。
突然何言ってんだって感じだけど…これが、俺の気持ちです。」
えっ…？
「えっと、その…少し、考える時間をくれませんか…？」
いくら頭がいいと言われた俺でも、まさかまさかの展開についていけてない。
A「…うん。俺もすぐにとは言わないし。
けど、やっぱ迷惑だよね…(笑)こんなこと言われても。」
「いや！断るとかじゃないんです！
その、相葉くんは、俺の勝手な都合だけど、どん底から救ってくれた、まさに救世主ってやつで…
それがとんとん拍子でお近づきになれた上に、こういうことを言ってもらえてすっごい嬉しいんです！
…だからこそ、ちょっと、自分の中で整理したいなって。」
どうか、嫌じゃないんだってことは、伝わってほしい…。
A「ふふふっ…うん、そうだよね。
それでこそ俺が好きになった伊野尾くんだわ！」
そうして、『2週間後の同じ日、また来るね』と言い残してそのまま相葉くんは帰っていった。
*
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作者名：しおり | 作成日時：2019年2月3日 22時
