検索窓
今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:4,193 hit

4 ページ5

Kei side





T「で、そのまま流れで連絡先も交換しちゃってパニックになり、真夜中に俺を呼び出したと。」



「うん…だって、こんなん誰に話せばいいかもわかんなかったし…」






結局、終始テンパリながら接客しつつも会話がなんとなく弾んで、ファンだったことも引かれずに済んだ。

しかも何ならLINE交換という夢のシチュエーションのおまけ付きだ。





そりゃ、あれもこれも俺が男だから起きることだとは思いつつも、慌てちゃう自分もいるわけで…。



そんな消化しきれない気持ちを整理するため、バイト終わり後に裕太をそのまま呼び出したのだ。








T「でもさ、慧の知ってる相葉くんはそんなチャラい人なの?

もしかしたらほんとに慧のこと気に入ってくれてるかもじゃん。」




「そりゃ、きっとあんなグイグイくるのは本人に興味なきゃだとは思うけど。」




T「…てか、こんなシチュエーション滅多にないんだって!楽しまなきゃもったいないよ!?」







もー!裕太も他人事だと思って…。


裕太が好きな《舞祭組の宮田くん》だったらそんな風に言えないくせに!






でも、なんかイメージと違ったというか、だいぶスマートにいろいろ聞かれて答えちゃったしなぁ…。



芸能人って、みんな本当はあんな感じなのかな?









ーーーーーー






その後LINEを交換してからすぐ、相葉くんからいろいろ連絡が来るようになった。




雅紀今日はロケでいっぱい和食食べた!伊野尾くん和食好きって言ってたよね?


雅紀これから生放送のリハだよ〜!伊野尾くんも観てね!


雅紀次早めに終わりそうな日を聞いたら、2週間先まで無かった… でもまたバーは行くからね!





今までのインタビューとかを考えれば、相葉くんはマメじゃないはずの連絡をちょくちょくしてくれる。


そんな優しさを感じつつ、舞い上がりすぎないように当たり障りのない返信ばっかりの俺。



いのお けい和食好きですよ〜。美味しそう!


いのお けいM○テ、楽しみにしてますね〜。


いのお けいありがとうございます。
いのお けいいのお けい がスタンプを送信しました





なんせこちとら、相手は関係なく恋愛経験(?)もないに等しい理系男子大学生。





対してあっちはスーパーアイドルだなんて、『好き』の感情を抜きにしても緊張しまくりだっつーの!









*

5→←3



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 7.6/10 (5 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
4人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:しおり | 作成日時:2019年2月3日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。