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Kei side
tk「伊野尾くん、どうしたの？もう今日ため息3回目だよ？」
「えっ！？そんなに俺ため息ついてました！？」
tk「うん。年末はあんなに『もうすぐコンサートだー！』って言ってたのに、すっごい変わりようだよ？(笑)」
「あはは…それはそうなんですけど、逆に日常に戻りにくくなったっていうか…」
あの日、コンサートはほんとにあっという間に終わっちゃって、俺はほぼ3時間5人…いや、相葉くんに釘付けだった。
周りに男性がいなかったからか、メンバーが通る度に俺と裕太が持ってたうちわに反応してくれた…気がする。
中でも、終盤に相葉くんが近くに来てからの記憶なんか、もはやあやふやだ。
ふぅ…、でも、そろそろ切り替えないとね。
今日は新年最初のバイト。大学と自宅の中間くらいにあるバーで、見習いバーデンダーとして働いている。
さっき話しかけてきたのは、先輩の�睫擇気鵝�1個上で、一見クールだけどすごい優しい先輩だ。
ｶﾗﾝｶﾗﾝ
今日はお客さん少ないなぁって思ってたら、そんなそばからお客さんが。
「いらっしゃいませ…」
?「こんばんは〜。」
えっ？待って、あれ、この声って…
『こんばんは。
…あ、あの、失礼ですが、もしかして…？』
A「あ、バレちゃいました？相葉です(笑)」
ええーーーーー！？！？
待って、なんで、相葉くんが、俺のバイト先に！？
嘘でしょ…？これ現実？
『あ、伊野尾くん、ここお願い出来るかな？もう1人お客様来たから。』
「あっ、はい、わかりました…」
いやまっていきなり相葉くんの接客なんて無理だよ！？なんでこんなタイミングでお客さんいっぱい来るのさ！！
そう思っても、口には出せず、目の前には大好きな芸能人が座ってる…これ、どんなシチュだよ。
…まぁ、駄々をこねても状況は変わらないし、とりあえず接客をするしかない。
A「あの、注文、大丈夫ですか？」
「っはい！！どうぞ！！」
A「って言っても、俺あんまカクテル飲まないからなぁ…
ね、お兄さんのオススメカクテルは？」
「えっと、そうですね…」
相葉くんのお酒の好みはわからないけど、俺が1番上手く作れるのは、相葉くんがバーテンダー役のドラマでも作ってた1杯。
「レブリーというのは、いかがですか…？僕が1番得意なカクテルなんです。」
A「そうなんですね！じゃあ、それお願いします！」
*
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作者名：しおり | 作成日時：2019年2月3日 22時
