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T side
あっという間に取材が来る当日になり、ミツもガヤもそわそわしていた。
実は、今まで雑誌とかの取材はあっても、テレビが来るのは初めてらしい。
…ミツとガヤにも、緊張することとかあるのか。
ｶﾗﾝｶﾗﾝ…
『すみません、今日はよろしくお願いします〜。』
そうこうしていると、テレビ局の人達が到着。
その中でも、どこか違う雰囲気を持った人がいた。
(あっ、あれが例のアイドル…かな。)
M「はじめまして！本日取材させていただく、"舞祭組"の宮田です！
いやぁ…ほんとにイケメンばっかりなんですね！」
変なグループ名の、元気で笑顔のやつ。
それがとしくんの第一印象だった。
Ki「いえ、ありがとうございます。
あっ、こいつが電話で話してた例のイケメンバイト店員です。」
「あ、えっと、玉森です…。」
『へぇ…こりゃ話題になるわけだ。
ね、宮田くん。』
プロデューサーみたいな人に話しかけられたのに、何故かとしくんはこっちをずーっと見てた。
後から何でか聞いたら、その時はまってたゲームのヒロインと俺が、瓜二つでびっくりしたんだとか。
…それ、一目惚れになるのかな？
M「っと、そうっすねぇ…俺らなんか芸能人なのにかすみそう…なんてね！(笑)」
F「ジャ○ーズの人にそう言われると照れます(笑)
じゃあ、混む時間帯になる前に…早速お願いしてもいいですか？」
『ええ、それじゃ、こちらもスタンバイさせますんで！』
その後そのまま始まったとしくんのリポートは、何事もなく無事終了。
俺はいきなり振られてテンパりそうだったけど、としくんがサラッとフォローしてくれて変な感じにはならなかった。
(ミツとガヤは取材慣れなのか、意外と普段通りだったな…。かっこいい大人はテンパらない、なんてね。)
そうして、この先ずーっと忘れることの無いだろう一日は終わっていったのだった。
*
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作者名：しおり | 作成日時：2019年2月3日 22時
