＊梟の家＊ ページ18
昔から人は知識の象徴としてふくろうを祀ってきた。
ファイアン家も例にもれず、家の外には魔法で作った梟があたりを静かに見渡す家だった。
ウェイブがその家の戸を叩くと、
１人の小さな少年がひょっこりと顔を出してきたのを覚えている。
でも彼の名前は知らない。ファイアン家の１人息子。ネーディー・ファイアン・ジェードの息子。
＿＿＿＿＿＿＿＿ウェイブの大切な友人の息子。
もしあの小さな彼がエルディーだったのなら＿＿＿＿＿
「出会ったのは運命なのかもね」
エルディーが今までのことを大まかにウェイブにはなすと、ウェイブが小さくつぶやいた。
そうかもしれない、とその言葉を咀嚼する。
「僕たちがヴィーの剣を持っていることはもうありえないことの範囲内だと、おもうので」
眠っているアクトの握りしめているその剣は今はただの鈍い剣で、時折太陽の光に反射する。
ウェイブはふわりと笑うと、すっと立ち上がった。
「太陽が傾き始めたらレートルへおいで。宝石のことは聞いたことがないけど、
君たちに話したいこともある。僕は先に戻って準備をしているから」
髪がさらりと揺れて見えたその横顔にエルディーは首をかしげた。
(僕はあなたに会ったことがあるのですか)
「君はあの時の僕の友達の大切な息子なのだろうか」
ささやいた声は砂漠の上にたたずんでいる少年には届かない。
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ＫＺＹＨＯＫ(プロフ) - AN，Zさん» ありがとうございます！そういってもらえるとうれしいです！ (2017年3月11日 5時) (
レス) id: a443bd6c72 (このIDを非表示/違反報告)
AN,Z(プロフ) - ファンタジー、引き込まれました！頑張ってください！ (2017年3月10日 12時) (レス) id: 2611c42552 (このIDを非表示/違反報告)
ＫＺＹＨＯＫ(プロフ) - 凜狐さん» ほんっとうにお待たせしました！めっちゃ久しぶりの更新です！ (2017年3月10日 11時) (レス) id: a443bd6c72 (このIDを非表示/違反報告)
凜狐(プロフ) - 更新待ってた(強調) (2016年11月10日 0時) (レス) id: f1451b5f79 (このIDを非表示/違反報告)
ＫＺＹＨＯＫ(プロフ) - ポテトサラダさん» ありがとう、これからも読んでくれたらうれしいです！ (2016年4月4日 9時) (レス) id: a443bd6c72 (このIDを非表示/違反報告)
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