5つの宝石と12の物語Ⅲ -for lertle- (ページ17)

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＊目覚め＊ページ17

風が頬にあたって髪が揺れているのがわかる。

もう朝？でもまだ寝ていたくて、目を開けるか少し迷ってしまう。

頭の下で動くのは砂だろうか、地面が近いことに驚く。

そっと瞼を持ち上げれば、さすようにまぶしい光がきんと視界を奪った。

あわててもう一度瞼を閉じて、今度はもっとゆっくり目を開ける。

ぱあっと開いた視界には、真っ青な空と自分の髪。

太陽の光が反射して真っ赤に見えるその髪に、アクトははっとする。

「オレ……、何を」

いつも過ごしていた木の屋根が見えないことに戸惑い、ゆっくりと体を起こしていく。

さらさらと砂が音をたて、その音に目の前の少年と青年が振り返った。

「アクト！」

「エルディー？」

幼馴染の安心した笑顔を見、首をかしげる。

「どうした、そんな焦って」

本気の問いに、エルディーはくすくす笑った。

「アクト、いやかもしれないけど、ちゃんと思い出して」

エルディーの杖に額をちょんちょんとつつかれ、アクトはもう一度眠りについた。

何度も声が聞こえていた。

「必ず助けるから」

「絶対に救ってみせるよ」

そのこえに何度ほっとして意識を手放しただろうか。

何度も目覚め、眠りに落ち、それでも声は覚えていたのだ。

「本当にありがとうございました、ウェイブさん」

「あれ、君…僕の名前聞いたとき、あんな怪我だったのに…？」

「なんででしょうか、覚えていました。僕はエルディー・ファイアン・マイルです」

風にウェイブとエルデイーのコートがひらりと舞いあがり、はためく。

「ファイアン……？僕は君を、知っているかもしれない」

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非常にお久しぶりです！私のこと、おぼえていてくださる方はいらっしゃいますか…？

KZYHOKです！

やっとウェイブさんを出させていただきました！

遅くなってごめんね！

ではまた！