その歌声が聴こえる限り ページ18
みかんの収穫をしていると、海の方から綺麗な歌声が聞こえてきた
丘に登って海を見渡せば、この島のことを知らなかったであろう客船が動きを止めていて、その周りには魚人達が群がっている
今日もAは……私達のために歌ってる……
「A……」
「……綺麗だよね、Aの歌声」
「ナミ！帰ってたの？」
「たった今ね、すぐアーロンパークに戻らなきゃだけど」
「そう……最近、アンタの評判も悪いよ？」
「まぁ海賊専門って言っても泥棒だしね！でもだいぶコツは掴んできたわ！まだ5000万ベリーに届くかどうかってところだけど……この分だと最低でも後4年で1億ベリーは貯まるはずよ」
「あんまり無理し過ぎるんじゃないよ？」
「アタシは平気よ！Aに比べれば何でもないわ！早く笑顔で歌を歌うAを見たいしね」
あの日、アタシに言った通りナミはずっと笑ってる
どんなにボロボロになってもアタシの前ですら涙を見せたことは無い、それはAも同じだけど……
ナミの話を聞くに、この子は魚人達から危害を加えられたことはないみたい……でもこの間見たAの傷はそうじゃない……
きっとまだ、アタシにもナミにも隠してることがあるんだね……
「……よし！じゃあ行ってくるねノジコ！みかん貰って行ってもいい？Aのお土産に！」
「沢山持って行ってあげな！」
「うん！」
アーロンパークに戻って行くナミの後ろ姿を、アタシは黙って見送ることしかしてやれない
代われるものなら代わってやりたい……
「ナミが戻ったみたいだな」
「ゲンさん……」
「今日は海からAの歌も聞こえる、あの子も元気にやってるといいんだがな……」
「この間、夜にお墓に来てたんだ、少し話したけど……笑ってくれてたよ」
「そうか……ワシらのことを恨んでいたか？」
「むしろ心配してたよ、村のみんなが酷いことされてないかって」
「本当に……ワシらに戦う力があれば……」
「わかっちゃいるけど……悔しいね……」
アタシたちには見守ることしか出来ない、アイツらの支配がどんなに屈辱的でも……2人が笑顔を見せている間は黙って従い耐え忍ぶ……それが村に残されたアタシ達に出来る戦いだから……
「全てが終わったら、2人を思い切り抱き締めてやろう」
「うん、必ず……」
(A！ただいま！)
(ナミちゃん！会いたかったよ！)
(アタシも！はい！これお土産！)
(わぁ！ベルメールさんのみかん！)
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夕憑紅(プロフ) - 面白かったです！！！頑張ってください！！ (4月29日 18時) (
レス) @page48 id: c53479bd69 (このIDを非表示/違反報告)
しゃらん。(プロフ) - fhfgんvydyさん» コメントありがとうございます！ルールも読み直してきました！少しづつにはなりますが童謡などに書き換えて行きますね！ご指摘ありがとうございます！ (2022年9月4日 23時) (レス) id: b3a781ffa5 (このIDを非表示/違反報告)
fhfgんvydy - 既存の歌曲をコピペして使うのはよろしくないかと。。 (2022年9月4日 23時) (レス) @page20 id: a9575505fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しゃらん。 | 作者ホームページ：http://.uranai.riane.jarrck
作成日時：2022年4月28日 6時
