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「Aに誘われるってのは悪くない気分だよい」
『あら、10も離れたウチみたいな小娘の戯言……聞き流さはると思うてたんに……ウチの方が酔うてしまいますえ？』
「ならこの後、俺の酒に付き合ってくれるかい？2人っきりで……」
『フフッ……可愛がっておくんなんし』
ガチャンッ！！
『！！』
「悪ぃな、コイツの手入れを忘れてた、あとの仕切りはお嬢に任せる」
素肌の肩に腕を回され、ウチも寄り添うようにマルコ隊長の胸板に手を添えると、聞き慣れた得物が音を立てた
目線を向けたウチに向かってわざわざ得物の音を立ててそう言い残すと、イゾウ隊長は船の中に戻って行く
相も変わらず、ウチのことを“お嬢”と呼んで……
「…………え、何この空気」
「悪ふざけが過ぎたよい」
『……“お嬢”のウチが女見せたんが気に食わんねやろ、あん人はウチに“お嬢”のままで居て欲しいんです』
「ふむ……俺はそうは思わんぞ？」
『そうやなかったらいつまでも“お嬢”て呼びませんやろ？あん人は頑なにウチを“お嬢”て呼ばはります』
「自覚するのが嫌なんだろう、Aを見るイゾウの目は唯の兄心とは違うと思うがな」
「そこに同い歳の俺がAにちょっかいかけりゃ、言い訳つけて出て行きたくもなるってかい？」
『……ホンマにそないやったら拗らせすぎですえ』
「……なぁ、何でA赤くなってんだ？まだ飲んでねぇだろ？」
『ッ……お、踊った後やさかい火照りもするわ！ほなウチ！下の子らに後の段取り確認しますよって失礼させて貰いますえ！』
「何だ急に……変な奴」
「エースが本当にバカなんだってよくよく分かったよい」
「お前は随分と役得だったじゃないか？マルコ」
「まぁな、イゾウにその気がなけりゃとっくに俺から誘ってるよい」
「ふっ……いい思いも出来るだろうが、損な役回りだな」
「Aが泣いて戻ってきたら、その時は遠慮しねぇよい」
「それにしても…………やっぱりAのあの格好エ ロいな、良いうなじだ」
「サッチ……」
「なぁマルコ！谷間見えたか！？推定カップは！？」
「お前は本当に黙れよい」
ビスタ隊長とマルコ隊長の言葉に体温が上がったのを自覚してたものの、エース隊長の言葉にトドメ刺されて理由を付けてその場を離れた
他の隊長に注いで回った後、縁もたけなわに差し掛かった頃合に、ウチは酒瓶を1本抱えて1人戻らぬ隊長の元に赴いた
to be continued……
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しゃらん。(プロフ) - コメントありがとうございます！！短編の方が中々更新できてなくて……でも好きだと言っていただきめちゃくちゃ嬉しいです！！またサッチでも書きますね！！これからもよろしくお願いします！！ (2022年7月3日 8時) (
レス) id: b3a781ffa5 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - この短編種本当に好きだけど、サッチが出てくるとは思ってなくて、心の準備してなかったから普通に死にそうっす、更新とサッチの書いてくれてありがとうございます！ (2022年7月3日 4時) (レス) @page40 id: 95a1685357 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しゃらん。 | 作成日時：2022年4月22日 15時
