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「……お、お、お、おめッ……Aおめッ！！」
『バ、バルトロメオの耳も！ひ、冷え切ってとぉよ！！ゆ、雪もまだまだ降りようしそろそろ中にッ……』
「い、言い逃げは、させねぇ」
『べ、別に逃げとるわけやなか！甲板に牡丹雪が積もりようから！』
「なら、こっち向いてみっぺ」
『……今、恥ずかしすぎて泣きそうやけん、嫌や』
「それは俺も一緒だっぺ！！！」
『何でバルトロメオが……ッ！！？？』
「ガキの頃からAだけが俺の味方だっぺ！“人食い”と言われようが“最も消えてほしい”と言われようがお前ぇは昔から変わんねぇ、いつでも俺の横で笑ってくれたべ」
『それは……バルトロメオがアタシに色んなもの、見せてくれよったから』
「だから手は出さねぇ、何があっても守り抜くって決めてたべ！！なのにお前ぇ……」
『ッ！！』
「あんなめんこいことされて、我慢できるわけねぇべ」
捕まれた手首に額に受けた感触が降ってきて、そのままねっとりと赤い舌が這って行った
もう片方の手はアタシの腰に回されとうもんやから、逃げるどころか、顔を隠すことも出来んかった
「昔からずっと、愛してっぺ、A」
『んッ……手首、くすぐったかね……』
「安心すっぺ、これ以上はまだしねぇ」
『あ、当たり前たい！！』
「ヘハハッ！！先に誘ったのはAだっぺ！！」
『アタシは何もしてなか！！』
「あんなぁ、知っとかねぇといつか後悔することもある、覚えとくべ」
『もう！何のことかわからんけん！！』
他愛もない言い合いをしながら、お互いの冷え切った手を繋いで船内に戻った
窓を通してみた牡丹雪が、アタシたちの足跡をゆっくりと消していく度に、繋いだ手が暖かくなった気がした
初めて見るアンタの赤い顔も、微かに震えるアタシの手も、全部全部、大好きたい
やけん、これからももっともっと、大好きを増やしていくけんな
(後から知ったキスの意味)
(額は友情、耳に誘惑、手首の欲望)
(アタシがケンカを売っとって)
(アンタがそれを買ったんや)
end.
約束は口付けで【ベン】→←額は建前、耳にイタズラ、手首の本音【バルトロメオ】
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しゃらん。(プロフ) - コメントありがとうございます！！短編の方が中々更新できてなくて……でも好きだと言っていただきめちゃくちゃ嬉しいです！！またサッチでも書きますね！！これからもよろしくお願いします！！ (2022年7月3日 8時) (
レス) id: b3a781ffa5 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - この短編種本当に好きだけど、サッチが出てくるとは思ってなくて、心の準備してなかったから普通に死にそうっす、更新とサッチの書いてくれてありがとうございます！ (2022年7月3日 4時) (レス) @page40 id: 95a1685357 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しゃらん。 | 作成日時：2022年4月22日 15時
