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『なるほどね……なら私も誰かから砂糖を貰いたいわ』
「なぁに言ってんだ！糖尿予備軍の癖してよ！」
『5年前の話でしょ』
「いい歳した大人2人が拗らすなっての！ちなみによ、Aは何だと思う？愛ってよ」
『そうねぇ……ダイヤモンドかしら』
「……何でそう思う？」
『削らないと輝かない、なのに簡単に削れないしかえって削ろうとしたものを傷付けてしまう……ダイヤモンドはダイヤモンドでしか傷付かないし削れないし、輝けない』
「……それ、誰かの受け売りだったりする？」
『私の持論よ』
「んじゃ誰かに話したりは？」
『こんな擽ったい話、サッチに初めてしたわよ』
「ハッハッハッ！その話しよ！俺は別の奴から聞かされたぜ？全く同じこと言ってやがった！」
『あら、誰が言ってたの？』
「そこで耳赤くしてるおっさんに聞いてみな」
言われた先に目を向けると、耳を赤くしてバツの悪そうな顔で扉にもたれかかるマルコが居た
『……いつから居たのよ』
「お前が5年前って言ってたところからだよい」
「まぁまぁまぁ！おいマルコ！俺まだこのコーヒー飲んでねぇからお前にやるよ！腹割って2人で話しな！」
バームクーヘンも食えよと言って部屋を後にするサッチに何も言えず、マルコと2人になった部屋には気まずい空気が流れていた
『……若い子に相手して貰ってスッキリした？』
「ぁあ？部屋でシャワー浴びて来ただけだよい……お前が居るのに他の女のとこなんて行くか」
『紛らわしいことばっかり言うくせに』
「口喧嘩の最中に言うこと真に受けんなよい、勢いで言っちまうだけだ」
『……そうだとしても、私は嫌なのよ』
「…………悪かったよい」
久しく聞いたマルコの謝罪に耳を疑ったけど、顔を見れば本当に悪かったと思ってるようだった
こんなことなら、初めからちゃんと話せばよかった……
『……サッチがね？愛は砂糖みたいなものだって言ってたの、見えなくなっても形が変わってもずっと残り続けるからって……だから甘くない私の愛は砂糖じゃないって言ったら、甘さだけが砂糖じゃないって、コクを出すのも砂糖なんだって』
「アイツにしてはもっともらしいこと言うねい」
『ねぇ……マルコにとって私は何？』
「……他に代えの効かねぇ世界に一つだけのダイヤモンドだよい」
スッ……
「Aの言葉だから傷付きもするし力にもなる、Aが居てくれなきゃ、俺は輝けねぇよい」
to be continued……
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しゃらん。(プロフ) - コメントありがとうございます！！短編の方が中々更新できてなくて……でも好きだと言っていただきめちゃくちゃ嬉しいです！！またサッチでも書きますね！！これからもよろしくお願いします！！ (2022年7月3日 8時) (
レス) id: b3a781ffa5 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - この短編種本当に好きだけど、サッチが出てくるとは思ってなくて、心の準備してなかったから普通に死にそうっす、更新とサッチの書いてくれてありがとうございます！ (2022年7月3日 4時) (レス) @page40 id: 95a1685357 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しゃらん。 | 作成日時：2022年4月22日 15時
