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ファシーナに引かれるままに部屋に戻る俺の背中に響いたブランシュさんの歌声は、何処か懐かしくて聞き覚えのある暖かい歌声だった……
ベッドに身を投げ、再びファシーナが歌い出すが俺の耳にはブランシュさんの子守唄が張り付いていた
耳の中に流れ続ける子守唄に誘われるように眠りに落ちていくと、これは夢の中なのか……綺麗な黒髪の女の後ろ姿が現れた
俺……こいつの事……知ってる……知ってるなんてもんじゃねぇ……こいつは俺にとって大切な存在だったような気がする……
輝くような黒髪を遊ぶ風は優しく、その女に吹き纏い潮の香りを漂わせる……この風は……“海風”か……
こいつの声を聞いてみたい……こいつの顔……見てみてぇな……
ーーーーーーーーーー……
『……なるほどね、じゃああの貝殻にティアナの声を取り込んでるって事？』
「ティアナの声が出ねぇって事はそういうことだろうな……それにしてもだ」
グズッ……ヒック！！
ぅ……うぉおおおお〜！！！
「よく帰ったなA〜！！！いつまで寝てやがんだよ馬鹿野郎！！！」
「この半年俺らがどんな思いで居たと思ってやがんだボケ！！心配ばっかりかけんなやじゃじゃ馬！！」
『温かく迎え入れるか暴言吐くかどっちかにしてくんない！？アダジだっでッ……泣ぐの我慢じでんだがらぁ〜！！！みんなだだいまぁ〜！！！』
「ズズッ……何にしてもAが戻ったタイミングで色んなことが分かってきたな、だがあの嬢ちゃん、あのネックレスだけは絶対に外さねぇぜ？」
「それにまだ分からねぇことも多い、あいつが海に入りたがらねぇ理由も何か手掛かりになるんじゃねぇか？」
『グズッ……それはあるかもね、次の島に着くのは2日後でしょ？そこでバギー達とかち合うから進展はその時かな……あの感じだとアタシが船にいる間は部屋に引きこもってそうだしね』
「とにかくよ！！やっとAが帰ってきたんだ！！あの色ボケ共は一旦放っておいてよ！！」
宴だァ〜！！！
『ルウ！！アタシあれね！！パンケーキ絶対ね！！』
「任せろこの野郎！！Aの好物フルコースの準備は常にしてあるってんだよこの野郎！！」
「あんまり騒ぐなよ？あいつが出て来たら面倒だ」
「好きにさせてろ！！俺らは可愛い金髪の女の子の接待してるだけだってぇの！！」
(Aの駆けつけ一杯っていやあれだな！)
(抜かりはねぇよ！ほれ！)
(ゴクッ！……ぷはぁ！！やっぱテキーラだよね！！)
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しゃらん。(プロフ) - むささびさん» コメントありがとうございます！！一気読みッ……！！ありがとうございます！！そちらの作品はR指定になりますので、お気に入り追加の下にあるこの作者の作品を全表示するからご覧頂けるかと思います！！ (12月4日 14時) (
レス) id: b3a781ffa5 (このIDを非表示/違反報告)
しゃらん。(プロフ) - ？さん» コメントありがとうございます！！遅くなってすみません！！感情移入して下さったんですか！？めちゃくちゃ嬉しい！！ありがとうございます！！ (12月4日 14時) (レス) id: b3a781ffa5 (このIDを非表示/違反報告)
しゃらん。(プロフ) - なこさん» なこさん！！コメレス遅くなったごめんなさい！！いつもありがとうございます！！また語りましょう！！ (12月4日 14時) (レス) id: b3a781ffa5 (このIDを非表示/違反報告)
しゃらん。(プロフ) - 竜胆さん» ずっとコメレス出来ずですみません！いつも応援ありがとうございます！ (12月4日 14時) (レス) id: b3a781ffa5 (このIDを非表示/違反報告)
むささび(プロフ) - 初コメ失礼します！一気に読み進めてしまいました！この先が更に気になります！更新頑張って下さい！！！(追伸:赤髪に栄える黒い花2のトップに記載されていた「花と鳥との夜の海」も読みたいのですが…どこから読めますか？) (11月23日 22時) (レス) id: c36989cf0d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しゃらん。 | 作者ホームページ：http://.uranai.riane.jarrck
作成日時：2023年7月1日 20時
