不穏を歌う赤い髪 ページ14
「その女に会わせろ、今すぐだ！！」
「いや、ティアナの問題とファシーナが関係してるならアイツはてめぇらの前に絶対に姿を出さねぇだろう……Aが船に戻る時には我が物顔で甲板に出てくるはずだ、その時に海から様子を見てろ、ティアナがファシーナのことを知ってるなら確定だ」
『……今はそれがベストだろうね、小賢しい女だってことは間違いなさそうだし……アーロン、悪いけどこの話に乗ってくれない？水面下で動く方がティアナの声を取り戻すってなった時に絶対に動きやすい……ファシーナとか言う女が絡んでることが明るみに出た時にはアンタ達の好きにしていいから』
「チッ……その言葉、違えた時には魚人島の同胞を引き連れて、てめぇらを死ぬよりも辛いッ……死をこう程の地獄を見せてやる！！それだけは忘れるんじゃねぇぞ！！」
「ッ……！！」
『ティアナ、絶対にティアナの声……取り戻すからね……ティアナの歌を歌ってる時の顔、アタシ大好きなんだ！それにアタシはティアナの歌声に救われた……次はアタシが絶対に救ってみせるから』
ハラハラと涙を流し抱き着いてくれるティアナにアタシの怒りもさらに沸き立つ……それにシャンクスが絡んでんなら尚更だわ
まずはファシーナとか言う女に会ってみないと……
『海賊王の娘からお宝掻っ攫おうなんて……簡単に出来ると思うなよ』
ーーーーーーーーー……
「おいヤソップ、ベックはどうした？」
「……今のあんたにゃ関係ねぇよ、その嬢ちゃん横に置いときてぇなら部屋に籠ってろ、あんたとサシでなら話してやるからよ」
バタンッ……
「気にしちゃダメよ、貴方には私が居るじゃない」
「ファシーナ……」
「きっとみんな疲れてるだけよ……部屋に戻って休みましょ？いつもの歌を歌ってあげる」
ここ数ヶ月、船での空気は酷くギスギスとしている
みんな揃って“A”とか言う女の名前を口にするが、俺にはそれが誰のことだかわからねぇ……
あいつらが必死になって話してくるその女との出来事や思い出は、全てファシーナとの思い出だ
ガキの頃から一緒だったのも……妹として見れなくなったのも……やっとの思いで俺の女だと口に出来るようになったのも……世界で唯一愛せると断言出来るのも……ファシーナのはずなんだ……
「………誰なんだよ……“A”って……」
「……貴方が知らない人の事なんて考えなくてもいいじゃない、さぁ……目を閉じて……」
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しゃらん。(プロフ) - むささびさん» コメントありがとうございます！！一気読みッ……！！ありがとうございます！！そちらの作品はR指定になりますので、お気に入り追加の下にあるこの作者の作品を全表示するからご覧頂けるかと思います！！ (12月4日 14時) (
レス) id: b3a781ffa5 (このIDを非表示/違反報告)
しゃらん。(プロフ) - ？さん» コメントありがとうございます！！遅くなってすみません！！感情移入して下さったんですか！？めちゃくちゃ嬉しい！！ありがとうございます！！ (12月4日 14時) (レス) id: b3a781ffa5 (このIDを非表示/違反報告)
しゃらん。(プロフ) - なこさん» なこさん！！コメレス遅くなったごめんなさい！！いつもありがとうございます！！また語りましょう！！ (12月4日 14時) (レス) id: b3a781ffa5 (このIDを非表示/違反報告)
しゃらん。(プロフ) - 竜胆さん» ずっとコメレス出来ずですみません！いつも応援ありがとうございます！ (12月4日 14時) (レス) id: b3a781ffa5 (このIDを非表示/違反報告)
むささび(プロフ) - 初コメ失礼します！一気に読み進めてしまいました！この先が更に気になります！更新頑張って下さい！！！(追伸:赤髪に栄える黒い花2のトップに記載されていた「花と鳥との夜の海」も読みたいのですが…どこから読めますか？) (11月23日 22時) (レス) id: c36989cf0d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しゃらん。 | 作者ホームページ：http://.uranai.riane.jarrck
作成日時：2023年7月1日 20時
