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あれから5年の年月が流れ、おでん様は絶えず裸踊りを続けておりんした
その理由は誰にも告げず、ただおどけて踊り続けるその横で、あっしも理由を聞かずに狐面を着け三味線を弾き続けておりんした
今日この日が来るまでは……
『こ、れは……一体……』
「お、嬢ッ……」
『一体何があったんだい！？父様は！？母様は！！』
「面目ねぇッ……親分はッ……カイドウに連れられッ……おかみさんはッ……おがみざんばッ……撃ぢ殺ざれぢまっだッ……！！」
『は？………今……何と……？』
「抗った奴らが16人も殺されたッ……！！面目ねぇッ……面目ねぇ！！お嬢に貰ったこの命ばかりが生き長らえてッ……俺が代わりに死ねばよかった！！！」
バシッ！！
『馬鹿言ってんじゃあないよ！！抗った末に拾った命ッ……そんな風に言っちまったら先に逝った奴らにそれこそ顔向け出来ないじゃないのさ！！』
「お嬢ッ……頼みますお嬢ッ……おでんと共にカイドウをッ……討ち取ってくれよ！！」
『……今日はお呼ばれもない事だ……カイドウ達もまた先立って何かをしていることでありんしょう』
戦火の残る花の都の大通り、処刑を受けて父様の元に身を置いていた者の話を聞き、着けた狐面の下からは止めどなく涙が流れ出す
よもや父様が落ちるとはッ……母様がッ……殺されただなんてッ……！！
ようやっと、敷居をまたいで話が出来る日が来ると思っておりんしたッ……その矢先だったと言うのにッ……！！
『兎丼からの無人島……鬼ヶ島への道中にておでん様をお待ち致しんしょう、決戦となるは兎丼に違いありんせん、建てたねぐらを痛く気に入ってるカイドウはあの島におでん様を踏み入れさせやしない……また此度の討ち入りのことも筒抜けに知っていることでありんしょう』
「お嬢は何故……討ち入りのことを……？」
『聞かずとも……4つの頃よりあっしは常におでん様の傍に居た……あん人のことは眠っていたってわかりんす』
カチャッ……
『息のある奴ぁ氷花に運び入れな……ちっとやそっとで溶け枯れる氷の花ではあんせん……“花詠”と謳われたその手前ッ……然と見せてやりんしょう！！』
生まれた時から父様に握らされていた名刀“山茶花”、光月の家紋の入った袴、店を持ちその素性を隠す為にイゾウに貰った黒の狐面
全てを身に付け九里に向かい、渡す橋のど真ん中で両膝を着き皆を待つ
『見ていておくんなんしッ……父様！！母様！！』
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しゃらん。(プロフ) - 麗葉さん» わぁーわぁーわぁー！！2回もコメントありがとうございます！！返信遅くなってすみません！！更新まちまちになってますがめっちゃ嬉しいです！！これからもよろしくお願いします(*´꒳`*) (6月9日 17時) (
レス) id: b3a781ffa5 (このIDを非表示/違反報告)
麗葉 - 二度目のコメントですが(文ストオタクの一般人)、続編も最高です！頑張ってください！ (5月17日 1時) (レス) @page7 id: 14fd5e9416 (このIDを非表示/違反報告)
文ストオタクの一般人 - あっしはこの本を読んときそれはそれはようございんした。ﾅﾝﾁｬｯﾃ応援してます！ (2023年4月14日 19時) (レス) @page1 id: 14fd5e9416 (このIDを非表示/違反報告)
しゃらん。(プロフ) - どっかの豆腐さん» レス遅くなってすみません💦わぁー！！コメントありがとうございます✨励みますヽ(•̀ω•́ )ゝ (2023年4月10日 9時) (レス) id: b3a781ffa5 (このIDを非表示/違反報告)
どっかの豆腐 - すっごい好き！！！！！応援してます！ (2023年4月4日 15時) (レス) @page4 id: c43eafab12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しゃらん。 | 作者ホームページ：http://.uranai.riane.jarrck
作成日時：2023年3月27日 9時
