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「念の為に聞いておこう、お前は光月家のお抱え芸妓で芸事の指南役でもあった……おでんが戻って来たらどうする」
『……何をおっしゃる、あっしが光月家のお抱えであったのは時の将軍であったから……これよりワノ国の将軍は未来永劫オロチ様でありんしょう？』
スルッ……
『なればあっしがお仕えするは、オロチ様でございんす……そのお許しを頂ければでありんすが』
「……それは誠の言葉だな？」
『お疑いなら今この場にて、光月の家紋を踏みにじっても構いんせん』
「はっはっはっ！！そこまで言うなら信じるぞ！！明日わしと共に鬼ヶ島に来い！！月乃兎花魁が戻った祝いの宴を開いてやろう！！」
『本に嬉しゅうございんす、殿……鬼ヶ島と言えばカイドウ様方がいらっしゃると聞きんした、こうも早々にお目通りさせて頂けるとは……』
「それがわしの信頼の証と思え月乃兎！！これからは度々登城せよ！！何なら遊郭を花の都に移さぬか？」
『……花のヒョウ五郎のお膝元でなど、恐れ多いことにございんす』
「案ずるな！！あのジジイなら言っている間にカイドウの手の内だ！！」
ドクンッ……！！
『そ、れは……誠に……ございんすか？』
「力のある者は配下とすると言ってな、カイドウの狙いはあのジジイの化け物じみたその剣技！！ババアを出しにすりゃそのうち折れよう！！どうだ？これで月乃兎の憂いもなかろうが！！」
おかしいと思っていた……父様が居ながら花の都に輩が彷徨くはずがないと思っていた……
父様の剣技はワノ国指折りだと言うのに……表だって動かぬと言うことはッ……それ程までの力があるのかカイドウはッ……！！
『……では、九里の店はそのままに……花の都により一層の遊郭を建てて頂きとうございんす』
「月乃兎の好きにするが良い！！明日から遊郭を花の都に建てるぞ！！店の名はどうする？」
『そのままに……“氷花”がようございんす……芸妓小屋の頃より名を変えておりんせん故』
「どうした？震えておる様に見えるが」
『あまりに身に余ること故……感激に打ち震えておりんすッ……』
ギュッ……
『本に……嬉しゅうございんす……殿……』
触れたくもないオロチの腕に腕を絡ませ、頭を預ければ特段に上機嫌で酒をかっ食らうこのゲスにッ……
仮面を被るだけでは事足りぬッ……あっしはこの仮面をッ……しかと貼り付けてしまわねばッ……剥ごうものなら血肉諸共、剥がれ落ちてしまう程にッ……！！
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竜胆 - しゃらん。さん» どもー！イゾウ落ちの小説も良いですね！ww 夢主が金平糖好きって…また可愛いww (2023年2月4日 10時) (
レス) id: 32faf97f7c (このIDを非表示/違反報告)
しゃらん。(プロフ) - 西鶴.藍琉@FFX.Loveさん» わぁー！コメありがとうございます✨️あの人が落とされない日が来るのでしょうか( ˙-˙)笑 (2023年2月3日 18時) (レス) id: b3a781ffa5 (このIDを非表示/違反報告)
西鶴.藍琉@FFX.Love(プロフ) - 藍琉です〜。いやもう月乃兎太夫（主ちゃん）の相変わらずの花詠みの上げて落とすが最高です🤣 (2023年2月1日 13時) (レス) @page11 id: 8974fd4ba8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しゃらん。 | 作者ホームページ：http://.uranai.riane.jarrck
作成日時：2023年1月28日 15時
