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『トキ様、しばしこの部屋から出てはなりんせん』
「何かあったの？」
『目前に捉えた島の様子が不穏にて……鳥や獣、魚ですらも怯え逃げ出しておりんす、今までの比にならぬ手練が潜んでおりんしょう……あっしは甲板入口にて守りを固めておりんす、この部屋ならば窓もなく甲板からでなければ侵入は不可能』
カタッ……
『易々と通させはしんせんが、何かあればこの馬手差を……』
「わかったわ、気を付けてねAちゃん」
トキ様と言葉を交わし、急ぎ甲板に戻ってみれば、いつもの如くおでん様が話も聞かずに敵陣へと切り込んでいた
『本に猪のようなお方ッ……イゾウ！！あっしは甲板におりんす！！』
「おう！！船の守りは頼むぞ！！」
『「ッ！！？？」』
ガンッ！ボンッ！！
『何という“流桜”のぶつかり合いッ……！！トキ様たちは！！』
「おいA！！やるなら船降りて来いよい！！相手はロジャー海賊団だ！！がら空きの船を狙うようなちっせぇ奴は1人も居ねぇよい！！」
『そのようでありんすね！！なればあっしも存分に“山茶花”を咲かせんしょう！！』
マルコの言葉を聞き、不死鳥となったその背に乗って戦場に迎えば既に激戦が繰り広げられている
臆するでもなく、恐れるでもなく、気持ちが昂り武者震いを起こしてしまうほどに……あっしも海賊の性を持ち合わせてしまいんしたね
その背を飛び降り、目の前に居たのは目が覚めるような赤色と青色……やはり海賊というものは酔狂だ、こんな童でさえも海に駆り立ててしまうのだから……
「げ！まだ侍が居んのかよ！」
「でも女だぞ！？本当に侍か！？」
『フフッ！侍とは己が主君にお側近く仕えるものを言う、そこに女も男も関係ありんせん、剣技の手前もまた同じこと……』
キンッ……！
『花の一刀流“彼岸畑”！！』
ズバァンッ！！
「「うぉおおおお！？」」
『あっしの剣技は花弁を纏う、まっとこ美しくありんしょう？さぁ……てめぇらの花、見せてみなっせ！！』
「ちくしょう！！やってやんぞシャンクス！！」
「おう！その首ロジャー船長への手土産にしてやる！」
『ハッ！やってみなっせ！……ッ！？』
ドンッ！！
「下がれお前ら、女の扱いが分かってねぇな……そう思わないかお嬢さん？」
「「レイリーさん！！」」
『この船には“流桜”の使い手が多いことでありんすね、あっしを転がすなど出来ると思うでありんせん！！そこらの女と訳が違う！！』
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竜胆 - しゃらん。さん» どもー！イゾウ落ちの小説も良いですね！ww 夢主が金平糖好きって…また可愛いww (2023年2月4日 10時) (
レス) id: 32faf97f7c (このIDを非表示/違反報告)
しゃらん。(プロフ) - 西鶴.藍琉@FFX.Loveさん» わぁー！コメありがとうございます✨️あの人が落とされない日が来るのでしょうか( ˙-˙)笑 (2023年2月3日 18時) (レス) id: b3a781ffa5 (このIDを非表示/違反報告)
西鶴.藍琉@FFX.Love(プロフ) - 藍琉です〜。いやもう月乃兎太夫（主ちゃん）の相変わらずの花詠みの上げて落とすが最高です🤣 (2023年2月1日 13時) (レス) @page11 id: 8974fd4ba8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しゃらん。 | 作者ホームページ：http://.uranai.riane.jarrck
作成日時：2023年1月28日 15時
