見るも耐えれぬ三日三晩 ページ27
『お頼み申しますおでん様！！此度ばかりは諦めておくんなんし！！もうッ……流石のあっしも見てられぬ！！！』
「後生ですッ……その手を離して下さい！！見てるだけしか出来ねぇ俺らの気持ちを考えてくれ！！」
「ぶごッ……はははっ……話し相手が居るってだけで気の持ちようがトンと違う！！お前らが居てくれて助かった！！」
『何を言っておりんすか！！』
「本当にッ……ごぼ！お前らにはガキの頃から助けられっぱなしだ！！ぶはっ……あと数刻だ！！それが過ぎたらおでんを食うぞ！！」
「おでん様ッ……！！」
たかが3日、されど3日……
雨を凌いだと思った途端に吹き荒れる雪、海王類と呼ばれる海獣に食いつかれ、海水に浸り続け水膨れるお身体やお顔は岩礁や氷塊に打ち付けられて既にボロボロ
だと言うのにその手は鎖を握り続けて、もはや一体となっているのではないかと思う程……
何故……そこまでして“海”を求められるのか……
「あと1時間だ！頑張れおでん！」
『「！？」』
「おい！！何味方してんだ！！」
「だってこれクリアしたら、あいつ仲間だろ？」
……………あ
「お前らだってそうだろい？」
『あっしらは侍、海賊にはならぬ！おでん様が御座す元でおでん様に仕えるのみ！！』
「右に同じだ、おでん様が何と言おうと我らはおでん様を“ワノ国”に連れ帰る！！」
「でもそのおでんが海賊になるんだろ？」
『「どの道を通ろうとも！！おでん様は国を捨てる事などせぬ！！」』
「これが話に聞く“侍”か……改めて敵に回したくねぇな」
『白ひげッ……！！月のない夜は気を付けなっせ！！』
「我らが主君をこんな目に遭わせたッ……お前を許さんぞ！！！」
「………………」
「……ん？おい、飛沫が立ってねぇぞ？」
「おでんが居ねぇ！！おでんが消えたー！！」
『「なッ！？」』
「………………！！」
「オヤジあんたが酷いことするから！！もうあと一時間をきってたんだ！！」
「クリアで良かったはずだ！！あいつはよくやったのに！！」
『そ、そんなッ……おでん様ッ……！！』
『「おでん様〜！！！」』
「………通り過ぎた島に戻るぞ、いつ頃から姿が見えなくなった」
『「！！」』
「俺の時計じゃ3日が過ぎてる、弟を迎えに行くぞ！！」
わぁー！！！
『イゾウッ……おでん様は生きておりんすッ……そうでございんしょうッ……！？』
「当たり前だ！！あのお方がこんな終わり方ッ……するはずがない！！」
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竜胆 - しゃらん。さん» どもー！イゾウ落ちの小説も良いですね！ww 夢主が金平糖好きって…また可愛いww (2023年2月4日 10時) (
レス) id: 32faf97f7c (このIDを非表示/違反報告)
しゃらん。(プロフ) - 西鶴.藍琉@FFX.Loveさん» わぁー！コメありがとうございます✨️あの人が落とされない日が来るのでしょうか( ˙-˙)笑 (2023年2月3日 18時) (レス) id: b3a781ffa5 (このIDを非表示/違反報告)
西鶴.藍琉@FFX.Love(プロフ) - 藍琉です〜。いやもう月乃兎太夫（主ちゃん）の相変わらずの花詠みの上げて落とすが最高です🤣 (2023年2月1日 13時) (レス) @page11 id: 8974fd4ba8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しゃらん。 | 作者ホームページ：http://.uranai.riane.jarrck
作成日時：2023年1月28日 15時
