新たな船での新たな旅 ページ38
「Aちゃん、ギャバン達なんで怒ってるの？」
『はて……おでん様が油断ならぬお人であるからでありんしょうか？』
「「卑怯だぞA！！ノイルを返せ！！」」
『返せも何も、お嬢が自らあっしの膝の上に座っておりんす、ほれ手を離しても離れやしない』
「ノイル、Aちゃん好き！！お花みたいな良い匂いがするー！！それにすっごく柔らかーい！！」
パフッ！
『おやおや』
「「狡いぞノイル！！羨ましい！！」」
「おい大変だ！！おでんが勝手に行っちまったぞ！！」
「堅気に手ぇ出したら船長に殺されるぞ！！」
「無法地帯！？えーいもうやっちまえー！！」
『はぁ……何処に行っても騒がしいお人でありんす』
最初の港町に着き、親父殿に振舞った時のようにおでんを作るため急ぎ降り立つおでん様を船の上から眺めている
トキ様達がお眠りでなければ、また拳骨のひとつも落とされていることでありんしょう
『時に、お前さんの名は何と言う？』
「ああ？俺に言ってんのか？」
「はいな、海のように目を引く青髪のお前さんに聞いておりんす」
「なっ……！？バ、バギー……」
『そうかい、何故髪を隠しておりんす？』
「の、伸び過ぎて派手にダセェんだよ！！」
『ふむ……お嬢、ちょいと膝を空けておくんなんし』
「はーい！」
ぽんぽん……
『さぁバギー、あっしの膝に座りなんし』
「はぁああああ！？」
『その髪、あっしが結ってやりんしょう』
「い、い、要らねぇよ！！！そんな女みてぇなこと出来るか！！！」
『まぁまぁ、騙されたと思って付き合いなっせ』
グイッ！パサッ……
「ッ……だから帽子被ってんだよッ……」
『お前さん、無理に櫛を通しているね？それじゃあ髪が傷んで当然でありんす、毛先から少しづつ時間をかけて丁寧に……髪を扱う時は女を扱う時ほど優しくしなっせ』
サラッ……
「「ぉお〜……」」
少し櫛を通しただけで、髪は艶たち解れていく
元がいいんだ、やりようさえ違えなければ磨きがかかって当然でありんしょう
『ほら、頭頂で束ねりゃ邪魔にもなりんせん、あっしの櫛には椿油を含ませてあるから暫くは指通りも香りも良い事でありんしょう』
「これが……俺の髪……その、サンキューな………A姉ちゃん」
(フフッ！そう呼ばれるのは何とも嬉しい)
(んじゃ俺もA姉ちゃんって呼ぶ！)
(ノイルはAちゃんの方がいいー！！)
(どちらも本に嬉しい呼び名でありんす)
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竜胆 - しゃらん。さん» どもー！イゾウ落ちの小説も良いですね！ww 夢主が金平糖好きって…また可愛いww (2023年2月4日 10時) (
レス) id: 32faf97f7c (このIDを非表示/違反報告)
しゃらん。(プロフ) - 西鶴.藍琉@FFX.Loveさん» わぁー！コメありがとうございます✨️あの人が落とされない日が来るのでしょうか( ˙-˙)笑 (2023年2月3日 18時) (レス) id: b3a781ffa5 (このIDを非表示/違反報告)
西鶴.藍琉@FFX.Love(プロフ) - 藍琉です〜。いやもう月乃兎太夫（主ちゃん）の相変わらずの花詠みの上げて落とすが最高です🤣 (2023年2月1日 13時) (レス) @page11 id: 8974fd4ba8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しゃらん。 | 作者ホームページ：http://.uranai.riane.jarrck
作成日時：2023年1月28日 15時
