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コンコンコンッ……ガチャッ……
『イゾウ？ちょいといいかい？』
「……おでん様の事だろう？」
バタンッ……
「……共に行くのだろう？」
『はいな……なれど、イゾウはここに残ると……そう言うだろうと思っておりんした』
「……共に来てくれとは言わないんだな」
『……お前さんこそ、共に残れとは言わぬのでありんすね』
ギュッ……
『きっと……あっしはこれより一年、夜毎にイゾウを想い……舞を踊ることでありんしょう』
「俺も……見るもの全てにAを思い出し……毎夜、三味線を弾くんだろうな」
『……初めて、離れてしまいんすね』
「……4つの頃から、離れたことがないのにな」
『おでん様は……1年でこの船に戻ると申しておりんす……なれどロジャーの船で旅の答えを見つけたならば、きっと“ワノ国”に戻ることでありんしょう……故にお前さんとの再会は、我らが祖国となりんしょう』
「……何故そう思う？」
『おでん様の野生の勘は誰もが驚く鋭さ……ロジャーとの航海の先に答えがあると、確信していることでありんしょう……………イゾウ』
ギュウッ……！！
『これが今生の別れとはッ……なりんせんねッ……？』
「当たり前だッ……必ず会おう、ワノ国で！！だからAッ……俺の知らぬ間に死んじまうなんてことにならねぇでくれよッ……？」
『それはあっしの台詞でありんすッ……必ず生きておくんなんしッ……次にお前さんと会う時にはッ……見事、ワノ国一の芸妓となっておりんしょう！！』
「愛してるッ……誰よりも何よりもお前さんを愛しているぞAッ……何処に居たってよッ……！！」
『あっしもッ……誠心に言葉を紡ぐはお前さんにだけッ……イゾウ以外に愛せる者など居ようものかッ……愛しておりんすッ……！！』
共に涙を流しながら、抱き合う腕に力を込める
離れる事など、考えたこともありんせんでした……何処に居ようともイゾウはいつでも共にいると思っておりんした……
なれど互いに留まれとも共に来いとも言わぬのは、互いの自由を阻む事などしたくはないからに他ならぬ
あっしもイゾウも、海賊の性が身に染みてしまいんしたね……
『フフッ……泣いて縋れぬ可愛げのない女でも、思い続けてくれるのでありんすか？』
「野暮言うな、さっきの言葉に謀りなんざねぇさ……今日は俺の床に入ってくれんだろ？」
『お前さんこそ、野暮を言いでないよ……花のひとつも咲かせておくんなんし……』
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竜胆 - しゃらん。さん» どもー！イゾウ落ちの小説も良いですね！ww 夢主が金平糖好きって…また可愛いww (2023年2月4日 10時) (
レス) id: 32faf97f7c (このIDを非表示/違反報告)
しゃらん。(プロフ) - 西鶴.藍琉@FFX.Loveさん» わぁー！コメありがとうございます✨️あの人が落とされない日が来るのでしょうか( ˙-˙)笑 (2023年2月3日 18時) (レス) id: b3a781ffa5 (このIDを非表示/違反報告)
西鶴.藍琉@FFX.Love(プロフ) - 藍琉です〜。いやもう月乃兎太夫（主ちゃん）の相変わらずの花詠みの上げて落とすが最高です🤣 (2023年2月1日 13時) (レス) @page11 id: 8974fd4ba8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しゃらん。 | 作者ホームページ：http://.uranai.riane.jarrck
作成日時：2023年1月28日 15時
