花の都へいざ参らん ページ22
「今日だったな、おでんの一行が花の都に来やがるのは」
「そうだね、今回は大通りに出るんだろ？」
「……ふぅーっ……どんな花になりやがったか、しかと拝んでやろうじゃねぇか」
ーーーーーーーーーー……
「A、少しいいか？」
『イゾウ？何かありんしたか？』
「……その狐面、こっちの半面に変えねぇか？」
『目元が隠れるなら構いんせんが……また何で？』
「おでん様の家臣が仮面を付けて歩いてちゃ要らねぇ噂が飛び交うだろ？半面なら飾り付けた装いと言えばそれで話も通る……それに口元だけでも親が見りゃ子だとわかる」
『クスッ……本に粋な伊達男でありんす……それでは今日よりこの黒の狐面を付けんしょう、それにしてもこんな事なら城で言ってくれりゃ紅のひとつも付けたってのに……』
「ふむ……ちょっとこっち来い」
『今度は何ッ……』
チュッ！
「やっぱりな、上手い具合に俺の紅が付きやがった」
『………み、都を目の前に何をしておりんすか！！！』
「きゃー！！お兄様ったらこんな人前で！！」
「おいおいお前ら！！痴話喧嘩なら後にしろ！！」
「くそぉー！！拙者もモテたい！！」
これが初めてではないとは言え、都を歩くその前に、藪から棒にイゾウから口付けられてあっしの顔は赤くなる
こんなもん！！仮面を付けていたとて隠せぬ事でありんしょう！！
「よし頼むぞ小山！行くぞお前ら！」
はい！！
「それとイゾウとA！！お前らには後で話がある！！一晩で足ると思うなよ！？」
「クククッ……覚悟しとけよA」
『イゾウのせいでありんすよ！！』
ーーーーーーーーー……
「見ろ！九里の一行が来たぞ！……え！？」
「やだ！！何！？あのお侍さん達……！！」
「あんなに凛々しかった！？おでん様の家臣って！！」
「いやいや見違えた……！！まるで“将軍行列”！」
「ひっく……そんな大層なもんかねぇ！？見かけを取り繕っても中身はどうせ変わらねぇチンピラだ！！」
『……………』
ヒュンッ……キンッ！！
「なっ……！？」
『めでたき日にこそ酒は美味い……なれど過ぎた酒は実に行儀が悪ぅ御座いますな……ワノ国の侍と言うのなら、髭のひとつも整えるが良いことでしょうな』
「そ、そうだな！！酔い覚ましに髭をあたってこよう！！それでは御免！！」
「何と早業ッ……あの狐面のお侍さんは一体誰だ！？」
「誰でもいいさ！！実に見事な居合抜き！！」
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竜胆 - しゃらん。さん» どもー！イゾウ落ちの小説も良いですね！ww 夢主が金平糖好きって…また可愛いww (2023年2月4日 10時) (
レス) id: 32faf97f7c (このIDを非表示/違反報告)
しゃらん。(プロフ) - 西鶴.藍琉@FFX.Loveさん» わぁー！コメありがとうございます✨️あの人が落とされない日が来るのでしょうか( ˙-˙)笑 (2023年2月3日 18時) (レス) id: b3a781ffa5 (このIDを非表示/違反報告)
西鶴.藍琉@FFX.Love(プロフ) - 藍琉です〜。いやもう月乃兎太夫（主ちゃん）の相変わらずの花詠みの上げて落とすが最高です🤣 (2023年2月1日 13時) (レス) @page11 id: 8974fd4ba8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しゃらん。 | 作者ホームページ：http://.uranai.riane.jarrck
作成日時：2023年1月28日 15時
