幸せは人それぞれ【ロジャー】 ページ22
「本当に良かったのか？」
『勿論、誰が何と言おうと最後の最後までご一緒します』
「俺の寿命はもう見えてんだ、お前にはまだまだ未来がある……俺の始める新しい時代をレイリー達と見届けてくれねぇのか？」
『ちゃんと見ますって！ロジャー船長の隣で始まりを見て、ロジャー船長の隣で雲に寝転がりながら、鼻歌でも歌いながら眺めますよ』
「はぁ〜……本っ当に折れねぇなぁ！！頑固娘！！」
『船長こそ折れて下さいよ、頑固親父』
そんなことを話しているのはマリンフォードの檻の中
副船長たちと別れて、私はロジャー船長と共に自分の足でここに来た
私はこの人が大好きだ、妻と子のいるこの人の事が、人として男として、それこそ生きていてももうこんなに焦がれる人には出会えないと断言出来る程だ
このまま生きていても、きっと私は廃人のようになるだろう
それならまともな姿のまま、この人と共に旅立ちたい
「……そういやお前との旅が始まったのもあの町だったな」
『そうですよ、孤児の私が船長の財布スったんです、おかげで弟たちは生き長らえて……みんな立派な海軍です』
「その姉ちゃんの処刑なんか見せてやるなよ」
『1度決めたらテコでも動かない頑固娘、それはあの子たちも分かってることですから』
「何だ？笑ってんのか？」
『船長が笑ってるなら、私は何処でだって笑ってますよ』
「なら明日も処刑台の上でAの笑顔が見れるわけか！そりゃ随分と贅沢な処刑だ！」
『そう言って貰えると着いてきた甲斐もありますね！』
「まったく、随分と惚れられたもんだな俺も……俺でなけりゃお前はこれからも幸せに生きていけたってのに」
『いくらロジャー船長でも私の幸せを決めないで下さいよ！私は私の幸せのために今も息してますから！』
ジャラッ……
『出来れば同じ檻の中が良かったです』
「隣の檻に入れられただけ良しとしとけ！！これもガープの計らいあってこそだ！！でなけりゃこうして話も出来ねぇじゃねぇか！！」
檻を隔てた壁越しにロジャー船長と話していると、鉄格子の向こう側ではゆっくりと朝日が昇り始めた
もうすぐ私たちはローグタウンに移送される
次にロジャー船長の声を聞くのも処刑台の上だろう
そして最後に顔を見るのも……
「……見ろ、日が昇っちまった……もう逃げ出せねぇぞ」
『元からそんな気サラサラないですよ』
「………頑固娘が」
『お互い様ですよ、頑固親父』
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リリ(プロフ) - ありがとうございます！とっても面白かったです！ (2023年1月17日 23時) (
レス) @page29 id: 022cb966a8 (このIDを非表示/違反報告)
しゃらん。(プロフ) - リリさん» わかりました！では更新したらまたお知らせしますね！こちらこそ遅くなってすみません！これからもよろしくお願いします！ (2023年1月17日 8時) (レス) id: b3a781ffa5 (このIDを非表示/違反報告)
リリ(プロフ) - いいえ、とくにないです！それとコメント遅くなってすいません！ (2023年1月16日 17時) (レス) id: 022cb966a8 (このIDを非表示/違反報告)
しゃらん。(プロフ) - リリさん» はじめまして！コメント、リクエストありがとうございます！！キッド了解しました！シチュエーションや傾向などのご希望はありますか？ (2023年1月16日 7時) (レス) id: b3a781ffa5 (このIDを非表示/違反報告)
リリ(プロフ) - どうも、はじめましてリクエストなんですけど、キッドお願いできますか？ (2023年1月15日 23時) (レス) id: 022cb966a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しゃらん。 | 作者ホームページ：http://.uranai.riane.jarrck
作成日時：2022年10月8日 17時
