無意識こそが罪 ページ10
「アタシにも実の弟がいる、会ったことは無いけど弟が生まれる前から父さんに“お姉ちゃん”だぞって言われてた、嬉しい時と何で?って思う時があった、それでもレイリーやギャバンが“お姉ちゃん”じゃなくていい時間を作ってくれてたから“お姉ちゃん”って悪くないんだなって思えた」
「でも別に俺たちだってウタを贔屓してたわけじゃねぇぞ!?それにAがいいって言うからよぉ!!」
「Aは嫌でもいいって言うだろうが!!あの子は何でも我慢する!!優しいお姉ちゃんでいようとする!!だからアタシらがウタに言ってやらなきゃなんねぇんだよ!!順番は守れ!!Aのものを欲しがるな!!これをAの前でウタに言ってやるだけでいいんだよ!!」
ノイルの言葉に誰も何も言えなかった
俺を含め、他の奴らも“お姉ちゃん”だからとAを諌める手段を当たり前のように選んでいた
その後はAを構ったり一緒に過ごすようにはしていたが……ウタと2人でいる時は、たしかにウタを優先していた……
「……それで今回、我慢が爆発したってことか」
「そういう事よ、ベック位はその辺も上手いことやってくれてると思ってだけど……はぁ……マジで暫くは船を空けないようにするわ、何も言わなくても大人しくてもAもウタと一緒、大人に甘えたい4歳の女の子なんだよ」
「……明日は1日Aの好物だこの野郎!」
「ノイルそのヘアピン貸せ!何とか直してみるからよ!」
「A、五線譜欲しがってたよな?今から大量に作るぞモンスター!」
「新しい絵本も欲しがってたな、書庫から探してくる」
「まったく……13歳の小娘にこんな事言わせんなっての!!シャンクス、医務室行くよ、ウタはライムに見てて貰おう」
「ああ、俺らはAの話を聞こう」
ーーーーーーーーー……
ガチャッ……
「シャンクス!ノイル!A海に落ちたの!?呼んでも起きないの!!大丈夫だよね?死んでないよね!?」
「大丈夫だよ、ウタも頬っぺた大丈夫?」
「ウタ知ってたの、あのヘアピンがAの宝物って……貸すのもダメだし絶対にあげないって言ってたの……なのにすぐにごめんなさいって言えなかった……」
「それが分かってるなら大丈夫だ、Aが起きたら1番に謝れ、ホンゴウと話があるからライムの部屋に居てくれるか?終わったら呼びに行くからよ」
「うん!ライムの髪で三つ編みしながら待ってるね!」
「それは勘弁してくれ……」
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ひーちゃん - 初めまして。続きが気になります.. (10月17日 15時) (レス) @page36 id: b001c97b4c (このIDを非表示/違反報告)
ひーちゃん - 初めまして。続きが気になります.. (10月17日 15時) (レス) @page36 id: b001c97b4c (このIDを非表示/違反報告)
しゃらん。(プロフ) - 夜さん» コメントありがとうございます!!更新が滞っているのにッ……本当にありがとうございます!!頑張ります!! (7月28日 14時) (レス) id: b3a781ffa5 (このIDを非表示/違反報告)
しゃらん。(プロフ) - さささささん» コメントありがとうございます!!半年ぶりとなりましたが更新しました!!今年中には完結させます!!励みます!! (7月28日 14時) (レス) id: b3a781ffa5 (このIDを非表示/違反報告)
夜 - この先どんな話になるのか気になります!これからも作者様のペースで更新頑張ってください! (7月24日 19時) (レス) id: c9a43346ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しゃらん。 | 作者ホームページ:http://.uranai.riane.jarrck
作成日時:2022年9月24日 18時