私の特別 ページ2
「おぎゃー!おぎゃー!」
『あう……ぅうあ?』
「……………赤ん坊が2人!!??」
「シャンクス?何叫んで……わぁー!!双子の赤ちゃん!!かっわいいー!!」
真っ暗だった世界に光が差して、最初に目に入ったのはキラキラと輝く赤色と黒色だった
ぞろぞろと人が集まってくる中で、赤ん坊だった私を最初に抱き上げたのは赤色だった
とっても暖かくて、気持ち良くって、視界がぼやぼやとしていった感覚は不思議と今でも覚えてる
そう……あの時貴方が私にくれた……私と妹にくれた初めての贈り物は……
「今日からお前はA、小さいお前はウタだ!!」
「弟だけじゃなくて妹まで出来るなんて思ってなかった!!これからいっぱい楽しいことしようね!!A!!ウタ!!」
ーーーーーーーーー……
「やぁだぁ〜!!ウタがする!!ウタがするぅ〜!!」
「お前は昨日もやっただろ?今日はAの番だ」
「やぁ〜だぁ〜!!ぁああ〜!!!」
『………いいよ、ウタがしな』
「いいのか?A」
『うん………別にいつでも出来るし………もうすぐノイルも帰ってくるし』
「アイツの放浪癖もどうにかなんねぇかなぁ〜……Aとウタが寂しがんの分かってるくせによ」
『シャンクスが余計なこと言うからだよ、嫌われても知らないから』
「4歳児のくせにAは大人だなぁ……ウタとえらい違いだ」
4歳の頃、私とウタは毎日交代で見張り台に登るのが日課になっていたけど、その“交代”の約束が破られることは少なくない
特にシャンクスが見張り台に上がる日は必ずと言って駄々をこねる
だから私は、今までシャンクスと2人で見張り台に登ったことは1度もない
ありがとうも言わず、ごめんねも言わず、さも当たり前のようにシャンクスに抱かれ見張り台に登る双子の妹の姿を下から見上げることにももう慣れた
羨ましいけど別にいい、私には私の特別な時間があるんだから……
「あ!ノイルだ!ノイルー!!おかえりー!!」
『ノイルッ……!!』
「はーいただいまー!!あれ?またウタがシャンクスと登ってんの?順番は守れって言ってんじゃん!!」
「だってAがいいって言ったもん!!」
「いいって言ってもシャンクスの時は毎回でしょ!?何のための順番よ!!Aがお姉ちゃんだから我慢してくれてんだからね!?ウタの事だからどうせまたお礼も言ってないんでしょ?後でちゃんと言いなよ?」
「………はぁ〜い」
・
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ひーちゃん - 初めまして。続きが気になります.. (10月17日 15時) (レス) @page36 id: b001c97b4c (このIDを非表示/違反報告)
ひーちゃん - 初めまして。続きが気になります.. (10月17日 15時) (レス) @page36 id: b001c97b4c (このIDを非表示/違反報告)
しゃらん。(プロフ) - 夜さん» コメントありがとうございます!!更新が滞っているのにッ……本当にありがとうございます!!頑張ります!! (7月28日 14時) (レス) id: b3a781ffa5 (このIDを非表示/違反報告)
しゃらん。(プロフ) - さささささん» コメントありがとうございます!!半年ぶりとなりましたが更新しました!!今年中には完結させます!!励みます!! (7月28日 14時) (レス) id: b3a781ffa5 (このIDを非表示/違反報告)
夜 - この先どんな話になるのか気になります!これからも作者様のペースで更新頑張ってください! (7月24日 19時) (レス) id: c9a43346ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しゃらん。 | 作者ホームページ:http://.uranai.riane.jarrck
作成日時:2022年9月24日 18時