それでも長男は頑張り過ぎる ページ4
A姉から貰ったティラミスのおかげで心穏やかに夜を過ごせているものの、やはり終わらぬ仕事を目の前に眠ることは出来なかった
砂糖を入れたコーヒーを片手に書類を片付けていると、もう深夜を回っているというのに部屋の扉を叩く音が書類で溢れる部屋に響いた
「チッ……こんな時間に……急ぎでないなら日を改めてくれ」
ガチャッ！！
『どうしても今じゃないとダメみたいですね』
「なっ！！A姉！？」
『まったく貴方は……安眠できるように作ったと言っておいたのにこんな時間まで……』
「A姉こそこんな時間まで何でッ……」
『仕事で夜更かししてる弟を甘やかしに来たんですよ、ペロスペローのことです、どうせ急ぎの仕事がある訳では無いのでしょう？貴方は期限の1週間前を期限にするような子ですから』
ポンポンッ！！
『朝まで寝ろとは言いませんが仮眠くらいは取りなさい？ほら、お姉ちゃんの膝枕です』
「と、とても魅力的なんだか私はもう50になる！気恥しいと言うか……」
『フフッ……いくつになってもペロスペローは私の可愛い初めて出来た弟ですよ？普段は貴方もお兄ちゃんなのだから、2人の時は弟になっていいんです』
「……本当に、甘えていいのか？ペロリン」
『メリエンダの時にも言いましたが、その中でもペロスペローは特に頑張り過ぎるから……お姉ちゃんは心配しているんですよ？もっと甘えなさい、ペロスペロー』
「……なら、もう今日は仕事をしない……だから朝まで一緒に眠ってくれるかい？A姉」
『それがいいです、さぁ、いらっしゃい』
A姉に呼ばれて誘われるまま帽子と上着だけを脱いでもぞもぞと隣に潜り込むと、お菓子の様な甘い香りが鼻腔をくすぐる
子供の頃から変わらないとても優しい落ち着く香りだ……
『今日のペロスペローはレモンキャンディの匂いがしますね』
「A姉はいつも甘いお菓子の香りがする……何のお菓子って言うよりはA姉の匂いなんだ……私が1番好きな匂いだよ……ペロリン」
『フフッ……そう言われると照れちゃいますね……おやすみなさいペロスペロー……“エンパシーキス･安らぎ”』
額にキスを受け取ると、穏やかな気持ちがじんわりと広がり瞼がどんどん重たくなるく
久しぶりにぐっすりと眠れそうだ……
(おやすみ……A姉……)
(フフッ……毎日お疲れ様です)
(それは……A姉の……くぅー……くぅー……)
(いい夢を見なさいね)
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鈴那(プロフ) - 下の子たちもかわいくて、あぁ〜♡(˃͈ દ ˂͈ ༶ )って感じです！一気に読んじゃいました！！ (2022年10月28日 0時) (
レス) id: 9e1ca460b6 (このIDを非表示/違反報告)
鈴那(プロフ) - コメント失礼します!素敵お姉様、最高です！！美味しい (2022年10月28日 0時) (レス) id: 9e1ca460b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しゃらん。 | 作者ホームページ：http://.uranai.riane.jarrck
作成日時：2022年7月20日 12時
