あなたの気持ちが大切です ページ17
コンコンッ！
『どうぞ』
ガチャッ……
「A姉、今少し時間はあるかい？」
『あら珍しい、どうしましたか？ペロスペロー』
「その……実はA姉に相談が……」
『……少し待って下さいね、ミルクティーを入れましょう』
仕事を終えて、今日も一日が終わるのだろうと一息ついていた時に、珍しく困り顔を浮かべた弟がやって来た
今日はホーミーズ達も穏やかだからママのことではなさそうですが……
『お待たせしました、丁度ケーキも焼いていたので一緒に食べなさい』
「……………」
『甘いものは心を穏やかにしてくれます、まずは気持ちを整えなさい、紅茶も甘くしてありますから』
「………コクッ……美味しい……」
『愛情たっぷりですからね、浮かない顔をしてどうしました？』
「……私に……結婚の話があるんだ」
『まぁ……私の次はペロスペローですか？』
「ママの望みは叶えたい、だが私は結婚というものを考えたことがないんだ……私は死ぬまでA姉の傍に居たい……私が傍に居たいと思える女性はA姉以外に現れることはない」
『あらあら……相変わらず嬉しいことを言ってくれますね』
「しかも相手は20になったばかりの小娘だ……一回り以上離れている女にどうしろと言うんだ……」
『その年頃で言うとカフェリアのご令嬢でしょうか？あそこのコーヒーは珍しく苦いものを好まないママが気に入っていますからね……それにコーヒーの輸出貿易に加えて裏では麻薬を回している重鎮……結婚と言うならスナックかモンドール辺りの名前が上がると思っていたのですが』
「くくっ……A姉にはお見通しだね」
『きっと裏稼業の実権をペロスペローに任せたいのでしょう……その子に会ったことは？』
「お茶会で何度か見かけたが……絵に書いたようなお嬢様だ、向こうは何故か私を気に入っているようだがな」
『貴方ほど素敵な男性ならそうなるでしょう、勿論それが本当にペロスペローを想っての申し入れなら素晴らしいお話だとは思いますが……そうでないのなら私の出番ですね』
「……どういうことだい？」
『貴方に惹かれているのではなく、貴方の力に惹かれているのだとしたら……そんな打算を抱くような人に私の弟を幸せに出来ません、迎え入れるのではなく捕らえてしまいましょう』
カチャッ……
『私からママにお茶会を提案します、私の時のようにまずはお見合いにしましょうと……私に任せなさい』
to be continued……
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鈴那(プロフ) - 下の子たちもかわいくて、あぁ〜♡(˃͈ દ ˂͈ ༶ )って感じです！一気に読んじゃいました！！ (2022年10月28日 0時) (
レス) id: 9e1ca460b6 (このIDを非表示/違反報告)
鈴那(プロフ) - コメント失礼します!素敵お姉様、最高です！！美味しい (2022年10月28日 0時) (レス) id: 9e1ca460b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しゃらん。 | 作者ホームページ：http://.uranai.riane.jarrck
作成日時：2022年7月20日 12時
