124話 ページ28
悲鳴嶼さんのお庭の方まで行くと、男の子が1人いる。
隊服を着ているから鬼殺隊ではあるみたい。
私と悲鳴嶼さんが来たのに気がついたのか、男の子が振り向いた。
師範によく似た顔をしている。
「悲鳴嶼さん、その人は誰ですか?」
「風柱の継子だ」
悲鳴嶼さんがそう答えると男の子は私に飛びついてきた。
「にいちゃんは、にいちゃんはどんな様子なんだ!?」
必死な顔をして私に聞いてくる。
あぁ、間違いない。
師範の言っていた弟さんだ。
『元気にしているよ。君は師範の弟さんかな?』
「ああ!弟の玄弥だ!」
笑った顔もよく似ている。
悲鳴嶼さんを見ると少し微笑んでいた。
それから玄弥君は兄である師範の事を色々と聞いてきた。
普段はなにをしているのか、任務等での様子など。
『玄弥君は何で鬼殺隊に入ったの?』
「にいちゃんに会って謝りたいんだ」
その為だけにこんな所まで着いてきてしまったのか。
師範はきっと玄弥君が鬼殺隊に入ることは望んでいないだろう。
会って謝りたいとの事だが、会わせない方が良いような気がする。
「悲鳴嶼さんにはやめておけって言われてるんだけどな…」
悲しげに玄弥君はそう言った。
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瑠花(プロフ) - いえいえさん» すごく嬉しいです!ありがとうございます!これからも頑張ります! (2020年3月2日 2時) (レス) id: d07b6182fc (このIDを非表示/違反報告)
いえいえ - いつも見てます!面白いし恋愛も有るから嬉しいです (2020年3月1日 19時) (レス) id: 0245037d9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:瑠花 | 作成日時:2020年2月21日 3時