検索窓
今日:2 hit、昨日:5 hit、合計:740,499 hit

40話 ページ41

それからの稽古は本当に過酷だった。


ひたすら打ち込みだけっていうこともあった。


休憩時間は適度に与えてはもらえたけど。


私の隣に座って紙飛行機ひたすら飛ばしてて、年相応な所は可愛らしかった。


料理は基本隠の方がやっていてくれたそうで、私が居る間は私が作ることにした。


ふろふき大根を作ったら、わかりにくいけど嬉しそうにはしてくれてた。


「僕はあんまり物事を長く覚えられないんだ」


2週間くらい経った休憩の時、ふとそう言われた。


「流石に御館様と柱の人達は覚えてるんだけどね」


『そうなんですね、だから私の事もしっかりとは覚えられていなかったんですね』


「うん。でもこの2週間Aといた時ね、何かを思い出せそうになるんだ」


『何かを?』


「そうだ、僕のこと下の名前で呼んでみてくれない?呼び捨てで」


『いや、そんな恐れ多いことは…』


「僕が良いって言ってるんだからいいんだよ。それに僕の方が年下だし」


ね?と言いながら顔を覗き込んでくる。


『無一郎』


諦めてそう呼ぶと、少しだけ顔が綻んだ。


「うん、Aにはなんかそうやって呼ばれる方がしっくりくる。敬語も外してよね」


『無一郎がそれで喜ぶなら』


私はさっきの綻んだ顔が頭から離れなかったので、そう言った。


無一郎は嬉しそうには頷いてくれた。

41話→←39話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (306 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
764人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 不死川実弥
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

瑠花(プロフ) - 実弥LOVEさん» はい、頑張りましょう!笑 (2020年1月29日 0時) (レス) id: d07b6182fc (このIDを非表示/違反報告)
実弥LOVE(プロフ) - なら生きるぜグェグヘへ (2020年1月27日 17時) (レス) id: 3871cda528 (このIDを非表示/違反報告)
瑠花(プロフ) - 実弥LOVEさん» 色々な実弥さんをまだ書く予定してるので生きてください!! (2020年1月27日 11時) (レス) id: d07b6182fc (このIDを非表示/違反報告)
瑠花(プロフ) - 夜月─《 *無人* 》☆さん» 原作の幼少期がとても可愛かったので、実弥さんを可愛くしたかったんです…!いいですね、結婚しちゃいましょう(?) (2020年1月27日 11時) (レス) id: d07b6182fc (このIDを非表示/違反報告)
実弥LOVE(プロフ) - 我が人生に一片の悔いな…sチーン (2020年1月26日 23時) (レス) id: 3871cda528 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:瑠花 | 作成日時:2020年1月18日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。