26話 ページ27
気を取り直し、師範の元へ行く。
しのぶから塗り薬をもらっていたから、師範に塗らなければ。
『師範、しのぶから薬貰ってきていたので傷に塗ってください』
「あぁ?そんなもんいらねェ」
『ダメです。少しは自分の体に気を使ってください』
師範は嫌がるが、私が諦めないのを悟ったのか渋々傷のある腕を差し出した。
「これくらい何ともねェよ」
『師範は傷を作りすぎです。隊服だってそんなに前開けてるから胸元とかに傷がつくんですよ』
しのぶも怒ってましたよ、と言うと気まずそうな顔をする。
今まで言うこと聞かなかったんだろうなぁ。
『稀血を活用するのは構いませんが、傷が大きい時はゾッとするので程々にしてください』
塗り薬を塗り終わり、上から包帯を巻いた。
『それにしても、師範がこんなに傷を作るなんて珍しいですね。何かありました?』
「何もねェよ」
間髪入れずにそう言われた。
そして立ち上がり、竹刀を持った。
「しばらくは俺が稽古を付けてやるからなァ」
準備してこいと言いながら部屋を出て行った。
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瑠花(プロフ) - 実弥LOVEさん» はい、頑張りましょう!笑 (2020年1月29日 0時) (レス) id: d07b6182fc (このIDを非表示/違反報告)
実弥LOVE(プロフ) - なら生きるぜグェグヘへ (2020年1月27日 17時) (レス) id: 3871cda528 (このIDを非表示/違反報告)
瑠花(プロフ) - 実弥LOVEさん» 色々な実弥さんをまだ書く予定してるので生きてください!! (2020年1月27日 11時) (レス) id: d07b6182fc (このIDを非表示/違反報告)
瑠花(プロフ) - 夜月─《 *無人* 》☆さん» 原作の幼少期がとても可愛かったので、実弥さんを可愛くしたかったんです…!いいですね、結婚しちゃいましょう(?) (2020年1月27日 11時) (レス) id: d07b6182fc (このIDを非表示/違反報告)
実弥LOVE(プロフ) - 我が人生に一片の悔いな…sチーン (2020年1月26日 23時) (レス) id: 3871cda528 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:瑠花 | 作成日時:2020年1月18日 15時