【鬼滅の刃】風柱の継子はおっとりさん

6話 ページ7

「御館様の御成りです！」


そう言う女の子の声が聞こえた。


その瞬間全員横一列に並び座って頭を下げた。


私も急いで師範の隣に行き同じ体勢になった。


すると、男性が1人奥の襖から出てきた。


傍にいる子供2人は最終選別の時に見たような気がする。


「お館様におかれましても御壮健で何よりです。益々のご多幸を切にお祈り申し上げます」


胡蝶様がそう言った。


何故だか他の人は残念そうな雰囲気を醸し出している。


「ありがとう、しのぶ」


そう言うと御館様と思しき男性は人の手を借りながら座った。


顔色が良くないから病気にかかっているのだろうか。


「お早う皆。今日はとてもいい天気だね。空は青いのかな？ 顔ぶれが変わらずに半年に一度の“柱合会議”を迎えられたことを、嬉しく思うよ」


言い終わると御館様は私の方を見た。


「今日は実弥に継子ができたから、会議の前にそれを報告しようとしていたんだけどね。もう皆とは挨拶を終わらせているみたいだ」


『お初お目にかかります。夕凪Aと申します』


「ありがとう。今のところ継子がいるのは実弥だけなんだ。しのぶの方に候補の子はいるんだけど、まだ隊士じゃないからね」

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