【鬼滅の刃】風柱の継子はおっとりさん

48話 ページ49

「なぁ、そろそろコイツの稽古つけたいから、返してもらってもいいか？」


正座していた所を宇髄さんに抱えられる。


「まだ話は終わってねェ」


「そうですよ宇髄さん。Aにはちゃんとわかってもらわなければいけないのですから」


「要は自分を大切にするようにしてやればいいんだろ？俺に任せとけって！」


「いいや、テメェは信用できねェ……ってオイ！待ちやがれ！」


「宇髄さん！」


師範としのぶの言葉を聞かずに、宇髄さんは私を抱えて走り出した。


元忍と言っていたから、宇髄さんの本気には誰も追いつけないだろう。


本当に自分が風になっているような感じがとてもする。


稽古ではきっと本気出してはいなかったんだろうな。


男女でどうしようも無い差は出てきてしまうし。


それを見越しての訓練での宇髄さんの速さだったんだろう。


そんなことを1人で考えているうちに、宇髄さんの屋敷に帰ってきた。


「さーて、稽古を始める前に十二鬼月と何があったか"じっくり"話してもらおうか？」


宇髄さんは笑顔だが、とても圧を感じさせる言い方だった。

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