23話 ページ24
機能回復訓練が始まって1週間、そこそこ動きに追いつけるようになってきた。
しのぶは小柄だから、師範とは違った素早さがある。
そして私はカナヲちゃんに粘り強く話しかけるようになった。
そうしていると、銅貨を使ってだが少しずつ話してくれるようになった。
『今日もいい天気だね〜、カナヲちゃん』
「……」
『あ、そういえばカナヲちゃんの好きな食べ物って何かな?』
「…アオイの手料理とラムネ」
『アオイちゃんのお料理美味しいよね〜、私も好きだよ』
この言葉には銅貨を使わず頷いてくれた。
それだけでも私は嬉しかった。
『いつかカナヲちゃんが心から話してくれたりできるようになれれば良いな』
カナヲちゃんの表情はいつもと変わらなかった。
『さっき休憩にどうぞってしのぶからお団子もらったんだ、一緒に食べよう?』
カナヲちゃんは銅貨を投げてからお団子を1つとった。
食べることすら自分で決められないほど辛かったんだろうか。
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瑠花(プロフ) - 実弥LOVEさん» はい、頑張りましょう!笑 (2020年1月29日 0時) (レス) id: d07b6182fc (このIDを非表示/違反報告)
実弥LOVE(プロフ) - なら生きるぜグェグヘへ (2020年1月27日 17時) (レス) id: 3871cda528 (このIDを非表示/違反報告)
瑠花(プロフ) - 実弥LOVEさん» 色々な実弥さんをまだ書く予定してるので生きてください!! (2020年1月27日 11時) (レス) id: d07b6182fc (このIDを非表示/違反報告)
瑠花(プロフ) - 夜月─《 *無人* 》☆さん» 原作の幼少期がとても可愛かったので、実弥さんを可愛くしたかったんです…!いいですね、結婚しちゃいましょう(?) (2020年1月27日 11時) (レス) id: d07b6182fc (このIDを非表示/違反報告)
実弥LOVE(プロフ) - 我が人生に一片の悔いな…sチーン (2020年1月26日 23時) (レス) id: 3871cda528 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:瑠花 | 作成日時:2020年1月18日 15時