【鬼滅の刃】不死川さんの妹弟子はおっとりさん

5話 ページ6

剣術より先に体力や筋力を付けるのが先だということで、基礎の訓練を続けること2ヶ月


剣術と呼吸を学んで3ヶ月


私は飲み込みが早いらしく、最終選別前には珍しい呼吸の常中というものがもうできているらしい


半年近く忙しない日々を送りつつも、稽古が無い時は縁側でのんびり茶を飲んだり好物のすあまを食べたりしていた


「A、お前は中々飲み込みが早くもう最終選別に行くには十分強くなった」


ある日、育手の鷹田さんは改まってそう伝えてきた


「来月の最終選別に送り出す分には申し分無いんだがな…」


『そう言って頂けて嬉しいです』


「なんとなくだがな、お前はのほほんとしてる所があるから俺としては少し心配なんだよなぁ」


その言葉に首を傾けながら笑顔をむけると盛大にため息をつかれた


「そういう所だっての…」


『え！何か今私やらかしましたか！』


私が慌てふためくと鷹田さんは困ったように笑った


「いや、あんまりこういうこと言って死なれたら逆に困るしな。あんまり気にすんな」


『はぁ、そうですか…』


「おう。そうだ、いつもより美味しい甘味処ですあま買ってきたから食べたらどうだ？天気も良いし縁側でもいいだろう」


『本当ですか！？ありがとうございます！』


あまりに嬉しくて用意をする為に私は部屋を出た


「俺が心配してるのはお前が死ぬかどうかじゃなくて、変な虫が付かないかってことなんだよなぁ」


鷹田さんがそう呟いた声が私に届くことは無かった

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