四つのビー玉

15.おばあちゃん探し ページ24

「あっ！消えてる！！」

私の腕にあるブレスレットはもう光っていなかった。

北『ほんとだ…さっきまで光ってたのに』
和『ほんま不思議なブレスレットやなぁ…』
荒『光ってたって何の話？？』
鈴『ブレスレットのビー玉がさっきまで光ってたんだ』
荒『ビー玉が光る？細工とかじゃなくて？』
鈴『細工はされていない』
荒『へぇ…不思議』

北『拡樹くん』
鈴『あぁ、わかってるよ』

拡樹くんが真剣な目で私を見る。

「な、なんでしょうか…」
鈴『Aちゃんにお願いしたいことがあるんだ』
「…はい」
鈴『おばあちゃん探し…手伝ってくれないか？』

おばあちゃんって…あのバスの？？

鈴『おばあちゃんを探すことによってAちゃんが危険な目にあう可能性が高くなる。だけど、本部との会議でそのブレスレットが何かと関係があることが確かになったんだ』
「そうなんですか…でも私おばあちゃんが何処にいるのかなんてわかりませんよ？」
鈴『それでも構わない。今この中でおばあちゃんを探す手掛かりになるのは、おばあちゃんの顔がわかるAちゃんしかいないんだ』

拡樹くんの真剣な顔にドキッとする。

拡樹くんってお茶目で可愛い時とこういう時の切り替えって凄いよね…
そんなカッコいい姿見せられて断る女の子っているのかな？笑

「大丈夫ですよ！私で良ければいくらでも皆さんの力になります！」
鈴『Aちゃんありがとう！』

さっきまで真剣な顔をしていた拡樹くんが一気に笑顔になる。

可愛いすぎる…笑

和『よーし！そうと決まれば準備せなあかんな！』
荒『おばあちゃんの顔以外に手掛かりになるものないの？』
北『そういえばおばあちゃんとバスで会ったって言ってたよね？』
「あ、はい！」
和『敬語戻ってるやん』
「あっ…笑」
北『まーしー今それ重要？笑』
和『ごめんごめん笑』
「笑笑」
荒『敬語って？』(小声)
和『後で話すわ』(小声)
北『話戻って…Aちゃん何時のバス乗ってたか覚えてる？？』
「えっと…確かいつも通りに乗ってたから学校前に8時に着くバスかな…」
北『8時か…拡樹確認できそう？』
鈴『今やってみる』

いつの間にかパソコンを部屋に持ってきていた拡樹くんが何かを検索しだす。

「諒くん、拡樹くんは何してるの？」
北『ん？えっとね、今その時間に乗ってた乗客の情報を探し出してるところだよ』
「え！そんなことできるの？？」
北『拡樹はネットワークの天才だからね！』

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