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参加します!5 ページ38

藤「お前、なにしとんねん」

そこには男の右手を掴む流星くんがいた

「誰だよお前!!関係ねぇだろ!!」

藤「…この手離せや」

「はぁ?」

藤「離せ」

流星くんが男を睨む

男は流星くんにビビったのか、静かにあたしの左手を離した

それを見た流星くんも、男の右手を離す

藤「二度とAに近づくな」

男は無言で頷き、あたしの鞄を落として逃げて行った

『…ありがとう』

藤「…………」

あたしの鞄を拾ってくれると、無言であたしの左手を掴み歩き出す

流星くんに掴まれている左手が凄く痛い

この痛さが、彼がどれ程怒っているのか分かった

結局、家に着くまで流星くんは一言も話さなかった

ガチャ

玄関の扉を開けると、まだ明かりがついていて、誰かが起きているのが分かる

神「おかえり流星、忘れ物店にあったん?」

藤「…………」

リビングから出てきた、神ちゃんの問いかけにも返事をせず、流星くんは2階の自室に入っていった

神「?Aも一緒やったんやな……、A!!…どおしたん?」

『……あっ』

あたしの目から涙が流れていた

『〜〜っう"』

自分で泣いている事に、気付くと涙が止まらなくなった

ギュッ

神「よし、よし」

神ちゃんに抱き締められ、優しく背中と頭を撫でてくれる手にまた泣けてしまった

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作者名:みゃぁちゃん | 作成日時:2017年3月26日 9時

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