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ジェシーSide
樹が作ってくれたチャンス、絶対物にする、その一心でボールをゴール前まで運ぶ
横には相手チームのガタイが良いDF
でも、ここからなら決められる
蹴ろうとした瞬間、
身体に大きな衝撃
そのまま倒れて強く頭を打つ
意識が一瞬朦朧とする
「ジェシー！！」
みんなが集まってくる
「ジェシー、交代する？」
『…、待ってっ、
ちょっとだけ、待ってほしい、』
「分かった」
まだやれる
このままじゃ終われない、チームを勝利に導きたい
立ち上がれ、俺、
ふと透き通った、聴き慣れた声が聞こえる
「ジェシー！頑張れーーーっ！」
声を目で追うと、スタンドから全力で声を出すA
「ジェシーくん！」
「応援してるぞー！」
希星ちゃんと大我もだ
ぐっと力がみなぎるのを感じる
力を振り絞って立ち上がる
ふらっとした俺を北斗が支えてくれる
「ジェシー、大丈夫か？無理すんなよ」
『大丈夫、まだ頑張れます、』
翔太先輩は、よし、と言って俺の頭に手を置く
相手はペナルティキックを課された
(キッカーとキーパーが一対一で対戦する
→ジェシー側がキッカー)
「ジェシー、お前ならできる、お前が決めろ」
翔太先輩が耳元で声を掛けてくれる
ピーッ
笛の音
俺はゆっくり深呼吸をしてキーパーの動きを見定めて、
力を込めてボールを蹴る
パサッと乾いたゴールネットの音
＿＿＿＿わぁーーっ
歓声が広がる
チームメイトが集まって揉みくちゃにされる
「ジェシー、お前すげぇよ！」
くしゃっと樹が頭を撫でる
俺は、ゴールを決めたんだ
「ジェシー、よく頑張った！」
少し涙ぐんでる(笑)ような大我の声
まだ試合は終わっていない
1-2 前半43分
まだ半分ある
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それから俺達は自分たちのプレーを取り戻した
後半25分、俺が2ゴール目
後半37分、翔太先輩が3ゴール目
を決め、3-2で試合は終了
試合が終わって、みんなでスタンドに行ったら女子に囲まれてしまう
俺達が話したいのは、大我と希星ちゃんとAなのに、特にAだけど。
やっと集団を抜け出して3人の所へ辿り着くと
「お前らおせぇよ！」
と、拗ねたような大我と
「お疲れ様ーー」
と、にこにこのAと希星ちゃんが待っていた
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なにか - キュン死に…。ジェスくんヤバいっすね。作者さん、表現力すごい！ (2021年3月21日 22時) (
レス) id: ee38c723d2 (このIDを非表示/違反報告)
るん(プロフ) - きゅんきゅんしまくりです、！更新楽しみにしてます！ (2020年7月23日 18時) (レス) id: 41fb097b0e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sho | 作成日時：2020年7月6日 17時
