なんででしょう？【青葉城西】4 (ページ40)

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翌日は朝から夕方までずっと練習試合のオンパレード、１セットマッチをずっと回している感じだった。

「結局白鳥沢には勝てなかったね」

そう国見にいうと「練習試合なので」と柄でもなく不機嫌になりやってしまったかなと思う。

「そういう意味で言ったんじゃないよ」

「わかってます」

「明日は勝てます」そう続ける国見に私もベンチからたくさん声出すねと笑う。

「っていうか自主練しないでこっちの手伝いしてて大丈夫なの？」

「自主練って各々に任せる練習じゃないですか、だから大丈夫です俺はしません」

そう胸をはる国見に「国見らしい」と声をかけると「それ悪口じゃないすか？」と言われたのでほめてるよーと返しておいた。

「そろそろ自主練組呼ばないと」

自主練をしていなかった人たちがざわざわと食堂に入ってきて配膳を手伝ってくれるのでこっちは任せて大丈夫だろうと食堂を出る。

体育館に行く途中傘村が「自主練のひと呼ぶの私がやるから」と後ろから声をかけてきたので「じゃあ私一体、お前２体ね」というと「はいはい」と言って動く。

１体の入り口から中を覗くと若利くんと天童さん、日向、松川さん、西谷、旭さんという謎メンツが練習していた。

「ごはんできたのでそろそろ切り上げてください」と声をかけて入ってもまったく気づく気配がない。

「ごはんできましたーーー！！！！！！！」と人生で出したことがないくらいの大声で言うとやっと全員練習をやめてくれた。

「すまない、気が付かなかった」

「だいじょぶだよ」と謝ってきた若利くんの持っているポールを手伝う。

「２体のほうはもう呼んだのか？まだならそっちに、」と気を遣ってくれるので傘村、あーもうひとりのマネが行ってくれるらしいから大丈夫。と返す

「勧誘ですかーやめてくださーい」

若利くんとポールを運んでいると松川さんも寄ってくる。

「勧誘ではない、２体のほうも呼んでくるのか聞いていた」

「あ、っそう、で、及川たちは呼んできたの？」

「傘村が行ってます」

そっか、あ、これ代わるとポールをさりげなく持ってくれる松川さんにちょっと感動した。