34話目 ページ13
｢あ、すいません待たせちゃいました？｣
そんな呑気な声が降ってくる。
待たせるも何も置いていったじゃないか
なんて私には言えなかった。
｢待たされたんじゃないかな？｣
なんて半分冗談を交えて言ってみた。
｢ふっw、ごめんなさい｣
初めて声を出して笑っているところを見たかもしれない
珍しいなぁと思いながらぼーっとしていた。
｢……深森さんですよね｣
ぼーっとした私の脳内に次に入ってきた声は
聞き覚えのある可愛げのない後輩の声でも、
ねっとりとしたあいつの声でも、聞き飽きた主将さんの声でも無かった。
誰？そんな言葉は飲み込んだ。
前に1度あったことがある。
国見と一緒にいた、名前は確か金田一君。
｢そうだよ｣
はたから見たらどんな会話だよ、と言われるくらい質素な会話。
特に話すこともないから仕方がないじゃないか。
｢俺、正直アンタのこと最低だと思います｣
思って当然だろう。
国見という例が特殊なだけで、普通あんなことされたと思ってる相手があんなこと言ったら最低だと思うのが道理。
思わないのは特殊な思考の持ち主か、相当の馬鹿。
｢でも、国見のことは信じたいんですよ｣
国見が何か言ったんだな。
そう理解するのに3秒も要らなかった。
金田一君の隣に並ぶ国見に目線を送ってから口を開く
｢じゃあ何、国見が先輩はやってないって言ったから私の味方します、今までのことごめんなさい許してください、みたいな？｣
｢……そんな、感じです｣
｢うん、勿論許すよ｣
｢ほんとですか｣
｢なんて言うと思った？
こんなことして許されるのは小説の中だけだよ。
現実で許しちゃうのは脳内お花畑なやつか優しい天然ヒロイン気取ってる奴だけ。｣
｢申し訳ないけど私はどっちでもない。
ヒロインにも、お花畑にもなりたくない。｣
そう言うと心底驚いたという表情の金田一君と
やっぱりな、という表情の国見。
分かってて連れてきたなら相当友達のことを思いやる気持ちが足りてないぞ
なんて普段なら説教じみたことをしていただろう。
｢で、すよね……｣
｢許してもらう資格なんて君にはないよ｣
｢じゃあ、あんたも信じてもらう資格、今失ったんで
そこのところ、よろしくお願いします｣
｢信じてもらおう、謝ってもらおうなんて最初から思ってない。
私が考えてるのはね？｣
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(?????)ゆず(プロフ) - 私の知り合いに柚葉いますけど、本人は別に気にしてないそうなのでそのまま使ってください！ (5月6日 14時) (
レス) @page41 id: b8157db853 (このIDを非表示/違反報告)
白夜のダンテ(プロフ) - yonagiさん» ご心配ありがとうございます(血涙) ぼちぼち更新予定なので気長に待っててもらえると嬉しいです！2回もコメントありがとうございます！ (2020年12月28日 14時) (レス) id: 5ba03318fd (このIDを非表示/違反報告)
yonagi - 下にいるyonagiとは同一人物です…別端末で操作しているため、ID画違く紛らわしくて申し訳ないです (2020年12月28日 14時) (レス) id: 7dd7ce449b (このIDを非表示/違反報告)
yonagi - 体調大丈夫ですか？ あまり無理せず更新頑張ってください！この作品面白くてとてもすごいと思います！ (2020年12月28日 14時) (レス) id: 7dd7ce449b (このIDを非表示/違反報告)
白夜のダンテ(プロフ) - らんさん» あっ、全然気づいてなかったです……ありがとうございます！(あっ、ならこのままにしておきましょうk((() (2020年8月11日 16時) (レス) id: 5ba03318fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫苑 | 作成日時：2020年6月28日 21時
