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二十八話 ページ29

兄さんを見たら、副長とかと話をしていたようだ。

斎藤「では、行ってまいります。」

兄さんがペコッと頭を下げる。
私もそれに合わせて、頭を下げた。

近藤「道中気をつけて行ってきなさい。」

近藤さんの言葉に私と兄さんははい。と答えた。

長くいすぎると止まりたくなるので兄さんとさっさと屯所を後にした。
皆さんが手を振っているのを見て、私も手を振った。

(場面飛ばします。)

そして、自分たちの故郷についた。
昼などは、井上さんが持たせてくれていたようで木陰に休んで兄さんとおにぎりを食べた。

故郷の門の前に立つ。
私からすれば、三日ぶりだった。
でも、みんなからすれば約10年ぶり。
兄さんと目を合わせ一緒に頷くと、同時に足を村の中へ踏み入れた。
すると、私たちを見た村人はすぐさま道を開け膝をつきこうべを垂れる。

あ〜あ。と頭の中で言った。

そう、私たちはこの村の長の娘、息子たちだった。
私たちは、この様な光景が嫌で家を出たのだった。

すると、久しぶりに聞く使いの声が遠くから聞こえた。

村田「姫様〜!王子様〜!」

パタパタという感じで急いで走ってくる男。

A「村田か。久しぶり、というか、ただいま。」

私は、目の前で息切れをしている使いの村田に言った。

村田「お帰りなさいませ。」

そう言うと、ピシッと身なりを整え私たちにお辞儀をした。

村田「ご無事で何よりです。」

父さんたちの使いをしていた彼は、慣れた感じで、では。参りましょう。と、目の前にある大きな城に向けて歩き出した。

そして、彼が来た瞬間に私たちには護衛の兵士がピタッとついた。

私は、はあっとわからないぐらいにため息をつく。
ちらっと兄さんを見るが、何を考えているかわからなかった。
兄さんは、結構な人見知りなので話せないでいるのだろう。
村田は慣れていたはずだがもしやまた元に戻ってしまったのか。
不安になり、兄さんの顔を覗く。

A「兄さん、大丈夫?(小声」

斎藤「…。」

兄さんからは、何にも反応がなかった。
結構やばいかもしれない。

まあいいか。と思いそのまま歩く。

少しすれば、城の門が近づいてきた。
と思ったら、門が開きだれかが走ってきた。

葵「A!兄さん!おかえり!」

私と、同じ様な顔をした双子の姉だった。
私たちを囲んでいた兵士はさっと離れ膝をつきこうべを垂れた。

そう思うと、葵が突っ込んできた。
その場で立っていた私たちは葵にぎゅっと抱きしめられる。

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設定タグ:薄桜鬼 , 斎藤一 , 逆ハー   
作品ジャンル:恋愛
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莝理亜(プロフ) - コメントありがとうございます!続編も楽しんで下さいね! (2018年12月24日 21時) (レス) id: ca0ec47182 (このIDを非表示/違反報告)
斎藤ようこちゃん(プロフ) - コメント失礼します。凄く良かったです。 (2018年12月24日 9時) (レス) id: aa472647a8 (このIDを非表示/違反報告)
莝理亜(プロフ) - コメントありがとうございます!更新する時間があまりありませんが、楽しんでいってください。更新、頑張りますね! (2018年6月23日 0時) (レス) id: ca0ec47182 (このIDを非表示/違反報告)
- とても面白かったです!また楽しみにしてます、頑張ってください! (2018年6月20日 20時) (レス) id: 1a0123f488 (このIDを非表示/違反報告)
莝理亜(プロフ) - コメントありがとうござます!面白いなら良かったです!!!!続き頑張って書きますね!今週は、少し忙しいのであげられるかわかりませんが、忙しくなかったらだいたい三日であげる予定です!これからよよろしくお願いします。^ - ^ (2018年1月23日 16時) (レス) id: 9add19d2e3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ざりあ | 作成日時:2018年1月10日 18時

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