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二十二話 ページ23

沖田「だってさっき、[誰だ]って言ってたしね。それ、僕に言ったやつじゃ無いでしょ?」

やはりこの人は鋭い。多分、俺が隠していることも大体は掴んでいるのだろう。
じゃあと思い、沖田さんに聞いてみる。

A「じゃあ、沖田さんはこの気配、感じますか?」

沖田「いや?全く感じないよ。」

彼は首を振り、星空を見る。

A「そうですか…。」

やはりそこまではわからないか。そう思い俺は黙った。

沖田「僕がわからないってことは相当遠いところにいるんだね。その人。」

沖田さんも、結構な範囲がわかるらしい。
俺はそうですね。と答えた。

すると、沖田さんはこっちをじっと見てきた。

A「なんですか?」

俺は、目線だけ彼に向ける。
彼は少し黙ったあと口を開いた。

沖田「君。何か隠してるでしょ。」

やはりか。そう思ったが、表情には出さない。

A「なぜ、そうなるんですか?」

俺は、表情を変えず聞いた。

沖田「だって、そんな感じするし。隠しているつもりなんだろうけど、だいぶばれてるよ?」

この人は気をつけたほうがいい。本能的に感じた。

沖田「まあ、他の人はわからないだろうけどね。」

俺は、少し黙る。

A「…。何も無いですよ。」

沖田「じゃあ、今の間はなんだったわけ?」

つくづくこの人は鋭い。

A「気のせいじゃ無いですか?」

軽くフッと笑ってみせた。

沖田「ふぅん。ならいいんだけどね?」

この人を騙すのは難しそうだ。

沖田「まあ、近藤さんを殺そうなんて思っててもさせないからね?」

彼は、黒い笑みを向けてくる。

A「なぜあんなに優しい方を殺さなくてはいけないんです?俺は、あの人を殺すなんてしない。する理由が無い。」

俺は、吐き捨てるように言った。

沖田「それならいいんだけどね。」

沖田さんは、ニコニコと笑った。
すると、後ろから兄さんの気配を感じる。
兄さんだから俺は何もしなかった。

斎藤「A。風呂ができたようだから入ってこい。」

後ろから聞こえ俺は、は!?という顔をする。

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設定タグ:薄桜鬼 , 斎藤一 , 逆ハー   
作品ジャンル:恋愛
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莝理亜(プロフ) - コメントありがとうございます!続編も楽しんで下さいね! (2018年12月24日 21時) (レス) id: ca0ec47182 (このIDを非表示/違反報告)
斎藤ようこちゃん(プロフ) - コメント失礼します。凄く良かったです。 (2018年12月24日 9時) (レス) id: aa472647a8 (このIDを非表示/違反報告)
莝理亜(プロフ) - コメントありがとうございます!更新する時間があまりありませんが、楽しんでいってください。更新、頑張りますね! (2018年6月23日 0時) (レス) id: ca0ec47182 (このIDを非表示/違反報告)
- とても面白かったです!また楽しみにしてます、頑張ってください! (2018年6月20日 20時) (レス) id: 1a0123f488 (このIDを非表示/違反報告)
莝理亜(プロフ) - コメントありがとうござます!面白いなら良かったです!!!!続き頑張って書きますね!今週は、少し忙しいのであげられるかわかりませんが、忙しくなかったらだいたい三日であげる予定です!これからよよろしくお願いします。^ - ^ (2018年1月23日 16時) (レス) id: 9add19d2e3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ざりあ | 作成日時:2018年1月10日 18時

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