検索窓
今日:8 hit、昨日:7 hit、合計:119,820 hit

二十一話 ページ22

斎藤「少し耳障りだと思うが…。」

兄さんが、小さい声で言っていた。
俺は、それを聞かなかったことにした。

そのあとは、食べ終わるとすぐに片付けをして皆さんはそれぞれの部屋に戻っていった。
俺は、兄さんに他の部屋の案内をされて自分の部屋に戻った。

することが無いので、部屋の外へ出て、昼と同じように縁側に座った。
今日は、ちょうど良く綺麗な満月だった。まだ空気が澄んでいて月の光が夜の景色を照らしている。

俺は、肌寒いが星空を見ながらぼーっとしていた。
すると、とても弱いが気配を感じ奥の方を見る。
人影は見えないが、誰かいるのは確かだ。しかし、気配が弱すぎる。
ということは、結構遠いところから俺を見ているのだろう。

A「誰だ。」

俺は、真顔になり独り言でつぶやいた。
すると、後ろの方に誰かの気配を感じた。
隠しているつもりなのだろうがバレバレだった。
俺は、振り返る。
しかし、そこには誰もいなかった。
だが俺はあの人がいるという確信があった。

A「何してるんですか?沖田さん?」

俺は、いつものように言う。
すると、曲がり角のところからひょこっと沖田さんがでてきた。

沖田「すごいね、君。僕の気配がわかるなんて、君と一君しかいないよ。」

俺は、へぇとしか思わなかった。

A「それで?何の用ですか?」

俺は、表情を変えず言う。

沖田「無いときちゃいけないの?」

沖田さんは、俺をじっと見て言った。

A「いえ。そうじゃ無いですけど…。」

俺がそう言うと沖田さんは、ニコッと笑う。

沖田「じゃあ、別にいいでしょ?」

そう言い、彼は俺の隣に座った。
断りを入れなかったが、まあいいだろう。
俺は、まだ少し気配の感じる方を見る。

沖田「君。誰かの気配を感じてるんでしょ?」

沖田さんは、何気なく聞いてくる。

A「なぜわかったんですか?」

俺は、視線を外さずに聞いた。

二十二話→←二十話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.5/10 (50 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
122人がお気に入り
設定タグ:薄桜鬼 , 斎藤一 , 逆ハー   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

莝理亜(プロフ) - コメントありがとうございます!続編も楽しんで下さいね! (2018年12月24日 21時) (レス) id: ca0ec47182 (このIDを非表示/違反報告)
斎藤ようこちゃん(プロフ) - コメント失礼します。凄く良かったです。 (2018年12月24日 9時) (レス) id: aa472647a8 (このIDを非表示/違反報告)
莝理亜(プロフ) - コメントありがとうございます!更新する時間があまりありませんが、楽しんでいってください。更新、頑張りますね! (2018年6月23日 0時) (レス) id: ca0ec47182 (このIDを非表示/違反報告)
- とても面白かったです!また楽しみにしてます、頑張ってください! (2018年6月20日 20時) (レス) id: 1a0123f488 (このIDを非表示/違反報告)
莝理亜(プロフ) - コメントありがとうござます!面白いなら良かったです!!!!続き頑張って書きますね!今週は、少し忙しいのであげられるかわかりませんが、忙しくなかったらだいたい三日であげる予定です!これからよよろしくお願いします。^ - ^ (2018年1月23日 16時) (レス) id: 9add19d2e3 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ざりあ | 作成日時:2018年1月10日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。