１９５：彼氏 ページ38
隼人さんは少し眉を下げて困ったような、悲しそうな顔で、
隼「彼氏いらしゃったんですね？」
と言った。
「え…？」
隼「あ、いや…あの…。」
言い淀む隼人さん。
「隼人さん？」
隼「えっと、Aさんのうなじから首の後ろにかけて…赤い跡が…。」
えっ？！
思わず首を押さえる。
今日は長い髪をお団子にしてあって。
これまでも和くんは跡はつけるけど、見える所には絶対にしなかった。
も〜恥ずかしい。
自分でもわかるくらい顔が赤いと思う。
隼「彼氏さんは僕の事知ってらっしゃるんですか?」
あの事があってから、和くんに隼人さんの事は一通り説明してある。
「はい。」
隼「今日、ここに来る事も？」
「はい。」
隼「…そうですか。わかりました。それは 僕に対する牽制か、宣戦布告ってとこですかね…。」
ん？
どういう事？
「隼人さん？」
隼「あ、いえ…Aさん？これからもメールしてもよろしいですか？」
「はい。色々勉強になりますので。」
隼「あ、彼氏さんにもよろしくお伝えしてくださいね。『受けてたちます』って。」
そう笑って言った隼人さん。
何の事だかわからないけど、とりあえず後で和くんにメールしよ。
「じゃぁ、ありがとうございました。」
そう言って訓練所を後にして自宅に向かう。
首元を隠す為、車で髪はおろした。
・・・自宅に着いて、和くんにメールをしてから、３ヶ月くらい放置してあった愛犬達のトリミングをしに店に下りる。
香「店長おかえりなさい。」
「香織ちゃん。迷惑かけて本当にごめんね。」
大村さんは昨日までだったので、今日は香織ちゃんひとり。
香「いえいえ。あの嵐さんと会えたのでそれだけで得した気分。」
「ありがとう。このコ達のトリミングしてもいい？」
香「もちろんです。私も今日はあと1頭なので手伝いますね。」
「お願いします。」
そう言って愛犬達のトリミングを始めた。
明日から私も仕事復帰する。
その勘を取り戻す為でもある。
暫く無言で集中して、途中で髪が鬱陶しいのでポニーテールにする。
香「…店長？ニノって激しいんですね。」
「ん？何が？」
私が聞くと、香織ちゃんがニコニコしながら自分の首を指差す。
私は、ハッとして首を押さえる。
も〜私、今日何回同じ事繰り返すんだろ。
香「ニノ、本当に溺愛ですもんね(笑)」
…ホント恥ずかしい。
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しおなな(プロフ) - なおさん» コメントありがとうございます！フラグ作品は今本当に悩んでて・・。書きたいような、でも私に書ききれるかどうか・・。もし別に作るときはお知らせさせて頂きますね。 (2013年3月17日 16時) (
レス) id: 74315ac743 (このIDを非表示/違反報告)
なお - この作品大好きです♪フラグつきぜひ読みたいです(//∇//) (2013年3月17日 14時) (レス) id: eee334db08 (このIDを非表示/違反報告)
しおなな(プロフ) - 虹。さん» お二人共お若いんですね！おばちゃんびっくりです(笑) (2013年3月17日 11時) (レス) id: 74315ac743 (このIDを非表示/違反報告)
虹。 - ゆりあさん» わたしもです。 (2013年3月17日 10時) (レス) id: 0d50aebee8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりあ - 実は私も15歳以下ですｗ (2013年3月17日 10時) (レス) id: 89a5f54d07 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しおなな
| 作成日時：2013年3月9日 19時
