１８８：お友達 ページ31
和くんの家から自宅に帰るまでもう１週間を切った。
「Aちゃん、いってきます。いいコで待っててね。」
「うん。いってらっしゃい。」
そう言った私に今日もキスをして玄関を出るカズくん。
こんなやり取りも、もう少しで出来なくなると思うと寂しくて泣きそうになる。
それに家にひとりでいると言っても、和くんが感じられるこの家にひとりでいるのと、自宅でひとりでいるのとでは全然違う。
こんな事なら、たまに泊まりに来る程度にしとけばよかったなんて思ったりして…。
はぁーっとため息をつく。
うん。でも頑張んないと！
今日は嵐達に会いに訓練所に行く。
あのコ達も頑張ったんだしね。
今回は和くんにもきちんと行く事を伝えてあるんだけど…なぜかあまりいい顔はしなかったけど。
訓練所に着いて嵐達を連れた隼人さんに挨拶される。
隼「こんにちは、Aさん。」
「こんにちは。嵐、バンビいいコにしてた？」
愛犬達に抱っこをせがまれて屈んで頭を撫でてやる。
「嵐？まぁくんが早く遊びたいってボール買って待ってるよ？」
『まぁくん』に反応したバンビがジャンプしてはしゃぐ。
隼「…彼氏さんですか？」
「え？」
隼人「『まぁくん』…？」
隼人さんが少し眉を下げて小さな声で聞いてくる。
「まぁくんはお友達ですよ？」
隼「本当ですか？！」
さっきとは打って変わり大きな弾んだ声で言う。
「ええ。」
隼「そっか、よかった…。」
私には聞こえない声で何かを呟いた隼人さん。
「隼人さん？」
隼「え？あ、いや、何でもないです。じゃ訓練いってきますね？」
「はい。よろしくお願いします。」
隼人さんと訓練を頑張る愛犬達を眺める。
あのコ達にも寂しい思いをさせてきたんだし、私だけ寂しいなんて言ってられないよね。
暫くはあのコ達優先の生活にしないとね…。
訓練が終わって、隼人さんと共だって嵐達が戻って来た。
「ありがとうございました。」
隼「いえ。もう少しで終わりですね。…あの…。」
「はい？」
隼「あ、いえ…またメールしてもいいですか？」
「はい。じゃ、そろそろ私は帰りますね？嵐、バンビ？もう少し頑張ってね？」
そう愛犬達に言って訓練所を後にした。
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しおなな(プロフ) - なおさん» コメントありがとうございます！フラグ作品は今本当に悩んでて・・。書きたいような、でも私に書ききれるかどうか・・。もし別に作るときはお知らせさせて頂きますね。 (2013年3月17日 16時) (
レス) id: 74315ac743 (このIDを非表示/違反報告)
なお - この作品大好きです♪フラグつきぜひ読みたいです(//∇//) (2013年3月17日 14時) (レス) id: eee334db08 (このIDを非表示/違反報告)
しおなな(プロフ) - 虹。さん» お二人共お若いんですね！おばちゃんびっくりです(笑) (2013年3月17日 11時) (レス) id: 74315ac743 (このIDを非表示/違反報告)
虹。 - ゆりあさん» わたしもです。 (2013年3月17日 10時) (レス) id: 0d50aebee8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりあ - 実は私も15歳以下ですｗ (2013年3月17日 10時) (レス) id: 89a5f54d07 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しおなな
| 作成日時：2013年3月9日 19時
