１７６：探す 〜ニノ〜 ページ19
ちっくしょ〜、見つかんねぇ。
自宅にも行ってみたけどいない。
当然、鍵がここにあるから入れないしな。
どこ行ったんだよ…。
夏といえど辺りはもう暗くて金も持たないAが心配になる。
表立って人通りの多い所を歩けない俺は探すのには不利で…
今時、こんな金髪もいないし目立ってしまう。
それでも、目についた公園や行きそうな所を見て回る。
Aの携帯は家にあるのに、相葉さんや雄輔に電話をかけてみたりする。
やっぱり連絡はないよな…。
もう…本当にどうしよう。
探すあてがない…。
本当だったら今頃、どこかで夕飯を食べてたはずなのに…。
Aお腹減ってないかな？
それに彼氏の欲目って言われればそれまでだけど、Aは誰が見ても可愛い。
そんなAが夜の街をひとりで歩いてると思うと心臓が押し潰されそうなくらい心配だ。
路肩に車を停めて、ハンドルに頭をつけて冷静になろうとする。
けど、冷静でなんていられない。
深いため息をついて、とりあえず車を出そうとした時に俺の携帯が鳴る。
…相葉さん？
聞けばAが大野さんと一緒との事。
急いで大野さんちに向かう。
とりあえず無事な事にホッとしたけど、相葉さんの『リーダーがキレてる』発言に気分が重くなる。
そりゃそうだろうな…。
俺は一体何回同じ様な事を繰り返したのだろう。
『これで最後』と大野さんと約束したのに、またAを泣かせてしまった。
あの温厚な大野さんを俺は一体何回キレさせたんだろう。
自分の好きなコが、別の男に泣かされてたら、その男を許せるはずもない。
それなのに、大野さんは俺を許してくれたし、落ち込む俺を励ましてくれた。
今回ばかりは簡単に許してもらえるとは思ってない。大野さんの前にAにも許してもらえるかどうか…。
Aは俺に会ってくれるのだろうか、Aに何て言って謝ろうか…そんな事を考えて大野さんのマンションに向かう。
近くのコインパーキングに車を停めて、歩いてマンションまで行き、オートロックのインターホンの前に立つ。
深呼吸を２、３度して震える手で部屋番号を押す。
ー上がって。
たったそれだけ。
だから余計に大野さんの本気がわかった。
でも、すんなり家に入れてくれるとは思ってなかった俺は少し緊張がほぐれた気がした。
部屋のインターホンを押すと、ドアを開けたのは相葉さんで、その後をついてリビングに行く。
リビングには大野さんだけでAはいなかった…。
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しおなな(プロフ) - なおさん» コメントありがとうございます！フラグ作品は今本当に悩んでて・・。書きたいような、でも私に書ききれるかどうか・・。もし別に作るときはお知らせさせて頂きますね。 (2013年3月17日 16時) (
レス) id: 74315ac743 (このIDを非表示/違反報告)
なお - この作品大好きです♪フラグつきぜひ読みたいです(//∇//) (2013年3月17日 14時) (レス) id: eee334db08 (このIDを非表示/違反報告)
しおなな(プロフ) - 虹。さん» お二人共お若いんですね！おばちゃんびっくりです(笑) (2013年3月17日 11時) (レス) id: 74315ac743 (このIDを非表示/違反報告)
虹。 - ゆりあさん» わたしもです。 (2013年3月17日 10時) (レス) id: 0d50aebee8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりあ - 実は私も15歳以下ですｗ (2013年3月17日 10時) (レス) id: 89a5f54d07 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しおなな
| 作成日時：2013年3月9日 19時
